評価
安倍総理大臣の辞任で、揺れに揺れる日本。
昨夕から日本は大騒ぎだ。
「潰瘍性大腸炎」聞き慣れない病名。
出血性の下痢や激しい腹痛、微熱が慢性的に続く、難病指定のひとつなんだと知った。
パッと一見してわからない病気は他人にはなかなかその辛さは気づいてはもらえない。
どこかが腫れたり、引きずったり、曲がらなかったり。目で見える症状には人はすぐに気付く。「大丈夫ですか。」と、すぐに手を差し伸べることもできる。
でも一見してわからないものは難しい。知れば、「言ってくれれば良かったのに。そんなに大変だったんだねぇ。」と人は必ず言う。
でも、なかなか周りの人みんなに「わたし、持病があるんです。」と言って歩くわけにもいかない。
一国の主ともなれば、言ってくれてたところで、国民の総理への評価が甘くなるわけでもないが。
総理大臣って、明らかに想像を超える立場。
できなかったことはものすごい勢いで叩かれ、できたことは当たり前のことと過小評価される。色んなことを覚えていく幼子のように、蝶よ花よとは扱ってもらえない。
人間ってキホン、褒められて育つものではないかしら?
「頑張ったねぇ。凄いねぇ。」ちゃんと評価してあげれば、なんなら少し大袈裟なくらい評価あげれば「じゃあ、つぎはもうちょっと頑張ってみようか。」って。あがる成果もあったのかもしれない。総理大臣に対してアマアマな評価なんて、有り得ない話だが…。
非難されることのほうが多い日常の中で、前代未聞のコロナ問題を抱え、日々総理が受けていた緊張は、想像を絶する。
病院へ検査に入ったと報道された総理は今月始めの平和式典で拝見したときとは違う人みたいに、ひとまわり小さく〜というよりは、厚みが半分になったみたいに、顔がぺったんこになったように感じた。歩みも随分と弱々しくなってた。
辞任表明に、さまざまな意見が飛び交う。
確かに、何も成しえなかったのかも知れないが、他に最善の選択もたくさんあったのかも知れないが、彼が一国の主として頑張ってきた努力は、ちゃんと評価されるべきなのではないかと思う。
歴代最長の連続在職日数を迎えたことは、さまざまなことが起きる今の情勢のなかで決して簡単なことではない。それはちゃんと評価されるべきなのではないかと思う。
頑張ったことには、頑張ったと。
ちゃんと評価されるべきなのではないだろうか。
自分も他人も、ちゃんと褒めれる人でありたいと思う。