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絵はがき・2023年12月

かなしさ ひとつ
さびしさ ひとつ
せつなさ ひとつ
いつか 花に
変わるまで

ひとつ ひとつ
みじかい ながい
じかんを かけて

ひとつ ひとつ
花にして ゆきます

いつか
持ちきれなくなった日

それは
美しい花束に

君にわたせる日には
やさしい花束に

絵はがき〈2023年12月〉

(人間は
つくりだす
つくりすぎる
花に変えようのない
かなしみを)

………………………………

2022年4月の絵はがきを描いた時も、
花に変えようのないかなしみが、
日々つくり出されていました。
それは、
今も続いています。

人間は、
そうしないと、
生きていけない生き物
なのでしょうか…
なのでしょう…

けれど、
つくり出さない選択をする人間も、
います。
いつの時代も。
どこの世界にも。

絵はがき〈2022年4月〉
草むらに/寝転んで/蝶と 過ごす/この今を 愛おしく思えることが/
セントウキや/センシャや/バクダンより/強いんだと/
わたくしと 蝶は/信じているのです
絵本詩集「かぜのえはがき」より©️Mifu Sato

今月12月の詩は、
こちらの記事(「心の中にある庭」)も、
少しもとにしながら、
書いています。
白い花束への思い…
もしもお時間ありましたら、
ご覧になってみてください。

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