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絵はがき・雪 舞いおりて

みどり色のてぶくろに
ゆき 舞いおりて
すう と消えて
花になりました

こん色のてぶくろに
ゆき 舞いおりて
すう と消えて
星になりました

やがて
花も星も
すう と消えて
わたしの上で
きみの上で
空になりました

わたしに
きみに
ゆき 舞いおりて

いつしか
ことばも
すう と消えて

ふたりは並んで
にこにこしておりました

絵はがきと詩〈2016年・冬〉


雪がたくさん降ると、
心配事もいろいろあって、
大変です。
けれど、
舞う雪の速さは、
まわりの慌ただしさに
トクトクと頑張っていた
心臓に、
違う速さを、
はらりと、ふりかけます。
そんな気がする時が、
あります。




今年いちねん頑張った自分のために、
頑張った誰かのために、
この冬は、詩集を手元に一冊。
難しいことばの出てこない、
めくればページの半分は絵の、
春から冬まで季節が巡り、
風の吹いている、
そんな詩集。
もしも本棚に入れてみようかな、
と思いましたら…



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慌ただしい師走。
こまごまとやる事があって、
落ち着かない師走です。
お時間をつくっていつも読んでくださる皆様、
ありがとうございます。
初めて読んでくださった皆様、
見つけてくださってありがとうございます。

寒い日が続きます。
ご自愛ください。

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