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「落語小説集 芝浜」感想
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古典落語の人気演目を本邦初のノベライズ
直木賞作家で時代小説の第一人者が、「落語の人情世界」を小説化。
夫婦の愛情を温かく描いて、屈指の人情噺として名高い「芝浜」のほか、登場人物がすべて実直な善人で、明るい人情噺として人気の「井戸の茶碗」、船場の商家を舞台にした大ネタ「百年目」、一文無しの絵描きが宿代の代わりに描いた絵から意外な展開となる「抜け雀」、江戸末期の名脇役だった三世仲蔵の自伝的随筆をもとに作られた「中村仲蔵」を収録。
落語ファンからも人気の高い演目を、細部を丁寧に描き込み、ときに独創を加え、ときに人生訓を交え、見事に調理してみせます。
高座芸である落語を小説という形で表現する、新しい試み。
聴いてから読むか、読んでから聴くか。
元ネタを知る人も知らない人も楽しめる、落語小説集です。
落語ブームがきてると個人的に思う。
井戸の茶碗という話がお気に入り。屑屋を生業とした男が貧乏な浪人のところで紙くずを買い取ることから話が始まる。真面目気がお金を呼び、お金が回り回って縁を結ぶ感じの話。
落語は体験していないのに、ありありと眼に浮かぶので好き。読みやすい本だった。
p.s.過去ツイ転載9冊目。
5年前に初めて寄席に行った時、まるでテーマパークに行ってきたようなワクワク感を味わいました。毎回、表情筋崩壊の危機。寄席帰りはいつも筋肉痛です。
落語にハマったきっかけは「昭和元禄落語心中」とNHKの「超入門!落語 THE MOVIE」
敷居が高いと言われがちですが、全くそんなことありません。ひょっと遊びにいけてリーズナブルなエンターテイメント。たまに友人に布教活動してます😆✨