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映画「インターステラー」を見直してみて

半年ぶりにインターステラーを見たので、思ったことを書いておきたいと思います。先日もいろいろ書いたばかりなのに何回書くんだって話なんですけど、書きますw


1. ワームホールの発見は48年前だから

クーパーが最初にNASAで説明を受けてる中で、ワームホールは48年前に突如として現れたみたいなことを聞かされてました。

公開時の2014年に48を足してみると2062年です。おじいちゃんの年齢からして映画の最初の時代にだいたい合ってる感じがします。ていうか、そこに合わせて時代設定したようにも思います。

てことは、2024年現在ワームホールはもう発見されてるんですよ!! 

現実でももしかしたら…でもきっとNASAが秘密にしてるんですよ…フフフ…

2. おじいちゃん、クーパーとは血縁がない

同居しているおじいちゃんはクーパーの亡き奥さんの父親です。だからクーパーとは義理の親子です。でも、お互いに憎まれ口きいちゃったりしてすごく「親子」でした。もちろん本物の親子みたいだとまでは言いません。本物の父子っていうのはむしろあんなふうに接するのは難しいと思うので。その上で、ほんとは本物の親子じゃないっていう上で、彼らは後天的に親子になれたんだなっていうのが伝わってきました。劇中では詳しく描かれませんでしたが、妻/娘を失うという壮絶な経験をしているので、二人は戦友みたいなところもあるのかもしれません。

ところで、それがどうしたって話なんですが、この「実は血縁はない」っていうのは、インターステラーの大きなテーマにかかわる気がしました。ラザロ計画のプランBは、凍結させた受精卵を地球から持ち出して、定住できる星が見つかったらそこで人工的に培養するというものでした。生まれてくる子は生物学的には、正真正銘、地球人の子孫であるわけです。ただし、クーパーは決してその案を受け入れることはできませんでした。クーパーの考える子孫とは、生物学的にどうとか血縁がどうとかよりも、一緒に暮らした相手、苦楽を共にした相手、愛情をかけてかけられて過ごした相手だからだと思います。だから、いま地球上にいる人たちを見捨てていくことはどうしても許しがたいことだったはずです。

クーパーはマーフィーのことを「さすが俺の娘」って言いますが、それは別に医学的に血がつながってるからじゃないと思うんです。たとえばマーフィーが養子だったとしても、あんだけかわいがって大事に育てた子だから、やっぱり「俺の子だぞっ」って言うと思うんですよ。

もし、あのおじいちゃんがクーパーの実の父親という設定だったとしても、特に無理はないはずです。あるいは核家族でもよかった。でも、あえて、そうしなかった。血のつながらないおじいちゃんを同居家族に入れてきたのは、プランBがいかにバカバカしいかを、クーパー家を通して表現してたんじゃないかと思います。種の保存だけをゴールに掲げることの軽薄さを表していたと思います。

3. 子ども目線で考えてみたラスト

半年前の初見時にわたしが書いた感想を読み返してみると、一貫して親目線で考えた内容になってます。だから、ラストの父子対面のシーンも、クーパーの気持ち、親の気持ちにフォーカスしてます。

今回見直してみて、子ども側からとらえたラストシーンもいいなと思いました。

親は子どもが大往生をとげるところにふつうは立ち会えないです。ということは、子どもからしても、そのときに親に立ち会ってもらうことはできないってことです。でも、インターステラーではそれができていました。クーパーは心から感動していましたけど、それ以上にマーフィーもうれしかったことと思います。

マーフィーはパパのことが大好きだったからストレートにうれしかっただろうとは思いますが、これがたとえ逆のケースでも意義があることだろうと感じます。親のことが大嫌いだった、恨んでいた、最悪な関係だったという場合でも、「自分は苦難を乗り越えてここまでやり遂げたんだ、信念を貫いてがんばったんだ」ということを親に見せつけられるとしたら貴重で意味のあることなんじゃないかなと思います。そして、自覚はなくても心のどこかでそう思っている人は少なからずいるのではないかと思っています。わかんないけど、「そのとき」、人って子どもに返るんじゃないかなとも想像します。それを描いてくれた映画だと思いました。

4. 視聴2回目でもやっぱ泣く

今回見直して、やっぱり最後のほう泣きました。というか、もう涙でぐしゃぐしゃになりました。むしろ最初に見たときよりも泣いたかもしれません。

☆☆☆☆☆

というわけで、しつこくインターステラーの感想を追記しました。わたしは来週のリバイバル上映は行くことができませんが、時間あったらまた自宅で見ようかなw

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