幸福な食卓/瀬尾まいこ(2024/3)
【あらすじ】
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。
【感想】
「そして、バトンは渡された」「夜明けのすべて」に続く瀬尾まいこ作品を読みました。
作品としては「そして、バトンは渡された」に少しだけ似ており、主人公の周りの家族は少し変わっていますが、皆主人公のことを想う素敵な登場人物でした。
この作品のテーマは「父親の自殺未遂をしたことによる家族の在り方の移り変わり」だと思いますが、家族としての役目、立場が所謂普通の家庭と異なるといえど、特別な絆で繋がっているんだなと感じました。
瀬尾まいこ作品は3作品目ですが、主人公に感情移入するものの、深入りすることはなく、比較的スラスラ読めるので、まだまだ読書が習慣化されていない私にとっては読みやすいです。