がく

読んだ本の感想を書いていきます

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最近の記事

指導者の条件/松下幸之助(2024/10)

【概要】 松下幸之助氏が古今東西の優れた指導者の事例を挙げて、そこから指導者に必要なものの考え方、姿勢、行動などを導き出した、リーダーシップに関する古典的名著である。 全部で102のテーマについて、それぞれ見開き2ページの形でわかりやすく解説されており、1975年の初版発行以来、永く読み継がれている。 要約 指導者はどうあるべきか 指導者というものは極めて大事である。 1つの国でも、優れた指導者がいれば栄え、指導者に人を得なければ衰えていく。 会社でも、社長次第で良くも悪くも

    • 本物のリーダーとは何か/ウォレン・ベニス(2024/9)

      「リーダーシップとは力を行使することではなくて、力を与えることだ。 リーダーは魅力的な目標を掲げ、そこに組織のエネルギーを集中させることで意図を実現する」 この文章が一番心に残りました。 最近リーダーシップに関する書籍を多く読んで、リーダーについての考えが大幅に変わりましたが、一番大事なことは、ビジョンを描き、メンバーに力を与えてチームを促進していくことだとわかりました。

      • 経営学/小倉昌男(2024/8)

        P275の戦略的思考が一番印象に残りました。 「戦術」を「戦略」と勘違いしている上司を沢山見てきましたが、「短期的」に結果は残すが「長期的」な成果には繋がらないというパターンばかりでした。 「戦術」に重きを置きすぎると、目的を見失い、目標(成果)ばかりを追い続けるが故に、現場は疲弊し、誰のために仕事をしているのかわからなくなる部下がどんどん出てしまいます。結果、離職に繋がり業績も落ちていく…という負のスパイラルに陥りがちです。 ヤマトが「安全第一、営業第二」と掲げている

        • ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則/ ジム・コリンズ(2024/7)

          【感想】 第三章の「だれをバスに乗せるか」は、銀行が例題に挙げられており、親近感を覚えた。最近の自社の採用は、中途採用の割合が多くを占めている。10年前はほとんど中途採用はなかったのだが、様々な経歴の社員が次々と入社している。 中途採用が増えることによって、旧態依然の文化も薄まってきていると感じる。色んな業界で活躍した人たちが様々な意見や考えをぶつけてくれるので、新しい風がどんどん取り込まれている。 一方、既存社員がどんどん離職しているかと言われるとそうでもなく、本書でいう「

        指導者の条件/松下幸之助(2024/10)

          澤円氏の講演会(2024/6)

          会社で開かれた、澤円(さわ まどか)氏の講演会に参加してきた。1時半があっという間だった。気になった点、心に残ったフレーズを箇条書きしておく。 ・デジタルでの見える化が必要。個人情報もネットで見えるようになっておかないと、その人の素性が分からず、かえって怪しく感じられてしまう時代である。 ・「コミュニティ」づくりの教科書/藤田祐司・河原あず は読んでおいたらいい ・マネージャーはビジョンを決める人、仕事をしやすい環境をつくる人 ・1on1をするのがマネージャーの仕事である ・

          澤円氏の講演会(2024/6)

          タテ社会の人間関係/中根千枝(2024/6)

          1. 気づいたこと、感じたこと、学んだことは何か。 日本の「家」に見られる集団特性は、日本の企業にも如実にあらわれている。経営者と従業員は、仕事を通じた契約関係というより、あたかも夫婦関係に匹敵するような「縁」によって結びついているのだ。それゆえ、従業員は家族の一員であり、従業員の家族も付属物として「丸抱え」の状態となる。(P43、44) 最近ではここまで「丸抱え」状態ではなくなってきたのでは思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで中小企業を数百社担当してきた私とし

          タテ社会の人間関係/中根千枝(2024/6)

          シンクロニシティ/ジョセフ・ジャウォースキー(2024/5)

          だれの人生にも、生涯をかけて取り組むべきことがある――。 アメリカ史に残る汚職事件「ウォーターゲート事件」に直面し、 「リーダー」という存在に不信感を募らせた弁護士ジョセフは、 これまでの生活に別れを告げ、「真のリーダーシップ」を求めて旅へ出る。 ピーター・センゲ、ジョン・ガードナー、デヴィッド・ボームなど、 さまざまな先導者たちと出会った彼は、新たな境地を見出していく。 「サーバント・リーダーシップ」「ダイアローグ」「つながり合う世界」……。 あるべきリーダーシップの姿が

          シンクロニシティ/ジョセフ・ジャウォースキー(2024/5)

          サーバント・リーダー/ジェームズ・ハンター(2024/4)

          【要約】 リーダーシップとは、共通の利益になると見なされた目標に向かって熱心に働くよう、人々に影響を与える技能である。 リーダーシップは、権力よりも権威によって長期的に維持される。権威とは、個人の影響力によって、自分の意思通りのことを誰かに進んでやらせる技能である。権威や影響力は生まれ持ったものではなく、訓練によって変えることができる。 人の行動を直接変えることはできない。できるのは、その人が成長する環境を整え、変化を促すことだけだ。 【感想】 3日目の講義で、シメオンが、

          サーバント・リーダー/ジェームズ・ハンター(2024/4)

          ルビンの壺が割れた/宿野かほる(2024/3)

          【あらずし】 すべては、元恋人への一通のメッセージから始まった。 衝撃の展開が待ち受ける問題作! 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」 ――送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。 先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作! 【感想】

          ルビンの壺が割れた/宿野かほる(2024/3)

          幸福な食卓/瀬尾まいこ(2024/3)

          【あらすじ】 佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。 【感想】 「そして、バトンは渡された」「夜明けのすべて」に続く瀬尾まいこ作品を読みました。 作品としては「そして、バトンは渡された」に少しだけ似ており、主人公の周りの家族は少し変わっていますが、皆主人公のこ

          幸福な食卓/瀬尾まいこ(2024/3)

          夜明けのすべて/瀬尾まいこ(2024/3)

          【あらすじ】 PMS(月経前症候群)で感情を抑えられなくなる美紗とパニック症状で生きがいも気力も失った山添が、同じような悩みを抱える者同士、少しずつ打ち解け、助け合おうとする。 【感想】 270ページある割に、すらすらと読むことができ、2時間くらいで読み終えました。前回読んだ「そしてバトンは渡された」と違い、涙が出るほど感動するような作品ではなかったですが、じんわりと心が温かくなる作品でした。 瀬尾さんの著書を読むのは2作品目ですが、もれなく主人公の周りの人物が優しい人ば

          夜明けのすべて/瀬尾まいこ(2024/3)

          Good Team 成果を出し続けるチームの創り方/齋藤秀樹(2024/2)

          実際に齋藤秀樹さんの映像講義と直接の講習を受けたので、復習のために本を買いました。 そもそもいいチームを作るにはチームを成長させる必要があり、 ①形成期⇒②混乱期⇒③標準期⇒④達成期 のプロセスを経てチームは成長していきます。 成長に合わせてマネジメントスタイルを変える必要があり、そのマネジメントは「PDCA」ならぬ「D(試行)L(洞察・理解)T(深堀り)G(改善・成長)」を回すようにと書かれています。 チームを成長するための色々な手法も書かれており、すぐに試せるものも

          Good Team 成果を出し続けるチームの創り方/齋藤秀樹(2024/2)

          7つの習慣 人格主義の回復/スティーブン・R・コヴィー(2024/2)

          個人的に印象に残ったページを書き記しておく P131「個人のミッションステートメント」 P151「原則中心」 P169「右脳を活用する」視野を広げる P173「イメージトレーニング」終わりを思い描くことから始める P187「ミッションステートメントは全員で作る」ホテルの例が記載されている 第4の習慣「Win-Win」を考える より、Win-Win含む5パターンが紹介されていたが、Lose-Winは、いい人と思われたい人の思考であると書かれており、ドキッとした。 確かに職場

          7つの習慣 人格主義の回復/スティーブン・R・コヴィー(2024/2)

          日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術/菱田 雅生、大口 克人(2024/1)

          大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術/竹川美奈子(2024/1)|がく (note.com) この本読んだ後に読みました。 第7章まで書かれている中、第3章までは新NISAの説明や、投資の基本が書かれています。 第4章からはオススメの証券会社、その証券会社の中でオススメの投資信託商品が記載されており、実際に始める方には参考になると思います。 第5章では、ライフスタイル別のアセット・アロケーションが記載されており、実際にどのような割合で商品を購入すればいいのか書かれており

          日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術/菱田 雅生、大口 克人(2024/1)

          大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術/竹川美奈子(2024/1)

          新NISAについて学びたいと思い、書店で関連書籍を探していたところ、他の書籍にはあまりない「Q&A」集が載っており、他金融機関にNISA移管をする方法などが分かりやすく説明されていたので、この本の購入を決めました。 新NISAの概要は、色々なHPに載っている通りですが、とにかく素晴らしい制度です。これまでのNISA制度に多くのメリットが追加されました。 運用と聞くと、「元本割れするのではないか」とか、「手続きが面倒くさそう」などというイメージもあるかもしれませんが、長期・

          大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術/竹川美奈子(2024/1)

          ヤフーの1on1/本間浩輔(2023/5)

          【概要】 ヤフーの人事部長であった本間浩輔氏が、2012年から社内で導入した1on1ミーティングについて、導入の経緯や効果、そもそもの1on1ミーティングの実施の仕方を解説した本。 【感想】 今年度から上司として1on1でを行っているが、せっかくお互いに時間を割いて行うのであれば、より有益な場にしたいと思って読むことにしました。 概要でも記載の通り、ヤフー流の1on1の進め方、1on1を行う上での注意点・意識するべき点、そもそもヤフーで1on1を導入した経緯などが紹介され

          ヤフーの1on1/本間浩輔(2023/5)