シンクロニシティ/ジョセフ・ジャウォースキー(2024/5)
だれの人生にも、生涯をかけて取り組むべきことがある――。
アメリカ史に残る汚職事件「ウォーターゲート事件」に直面し、
「リーダー」という存在に不信感を募らせた弁護士ジョセフは、
これまでの生活に別れを告げ、「真のリーダーシップ」を求めて旅へ出る。
ピーター・センゲ、ジョン・ガードナー、デヴィッド・ボームなど、
さまざまな先導者たちと出会った彼は、新たな境地を見出していく。
「サーバント・リーダーシップ」「ダイアローグ」「つながり合う世界」……。
あるべきリーダーシップの姿が浮かび上がる。
【感想】
●気づいたこと、感じたこと、学んだことは何か。
p184からの「罠」より、「責任の罠」
自分はすべての過程に不可欠である、関係するすべての人に対して責任があると思い込んでしまうと述べられているように、自分に意識してしまうことがたまにある。
その時は、筆者と同じように、「自分は特別な存在ではなく、宇宙の中に存在している一つである」と考えることができるようになると、気持ちも楽になると思った。なかなか難しいと思うが。
ただ、正直言うと、p200まで読んで、読むのに疲れてしまった。
私は比較的現実主義者なので、「動物や後に妻となる人物と運命的な出会いをする」「あらゆることが上手くいく」「時には自然と共鳴する」といった事象の連続に、「こんなはずないだろう」とどんどん気持ちが冷めていった。
リーダーシップは精神論な部分もあるとは思うが、それにしても著者中心に物事が面白いほど進んでいく現象に、嫌悪感すら覚えた。