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8月29日の僕のご様子

この文章を書き始めたのは2021年8月29日、そして内容も本日8月29日のことを書こうと思っている。誰が興味持つんだこんな知らんやつの日記を。と思っていたら0時を周り、30日になってしまっていた。最悪だ、月曜日だ。絶望だ。
追記、火曜になってしまいました。
追記の追記、ついに水曜日です。

今日は存ぜぬ番号からの電話で起きた。知らない番号からの電話は毎回心臓がキュッとなる。何か悪いことをしてなくても、漠然と不安になるのはどうしてだろう。過去にクレカの入金催促で電話がかかってきた事もあるので、実際悪いことはしているのだけれど。
ともあれ今回はヤマトの配達が遅れるという電話だった。一日予定が無かったので別にイラつきも何にもしなかったけれど、予定があった時はイラついてただろうな。なんとも勝手な事だな。配達員が汗を流しながら荷物を運んでる間、こっちはクーラーの効いた部屋で黒猫のようにゴロゴロしているんだ、文句言うな。

荷物を待つ間、部屋の掃除と洗濯をした。
これだけを聞くと中々褒められたものなのだが、実際は洗濯物を干すために既に干されていた洗濯物を取り込んで畳むという作業がある。確か二、三日前に干しておいた分だ、こんなに放置されたものだからもうカラッカラに乾いてしまっている。こんなに乾燥させてあげのだから、シャツもノリのついた新品のようにパリパリになってくれればいいのに。韓国のりくらいになってしまえばいいのに。そしたら塩を振って食べてやろうというのに。

無事荷物も受け取り、これで予定という予定はついに無くなった。椅子に腰をかけぼーっとしていたのだが、ふとカラオケに行こうと思いついた。最近大声を出していなかったものだから。どんな人だって叫びたくなる日があるものなのさ。でも家の壁は薄いので、部屋でワンマンライブをしようものなら非難が飛び交い、レオパレスという音楽業界から干されてしまう。
となるとやはりカラオケに行くしかないだろう。
自分の住んでいる県は緊急事態宣言が出ているので、行くにしても県外に出るしかない。遠征ツアーだ。不要不急の外出は控えろよ。という声が聞こえてきそうだが、郊外住みの人間が車で一人で歌いに行くんだ。少しくらい大目に見てくれ。

こんな情勢なので行った先でカラオケがやっているとも限らないし、日曜なので満席になっている可能性もある。こんな時は事前に電話で確認し、予約まで出来るとなお良い。
だが僕は電話が大の苦手なのである。相手が知らない人だったら尚更だ。漫画喫茶でバイトをしていた時の電話をかけてくる客のウザったい記憶も蘇り、どんどん電話をかけるのが億劫になる。ちなみに満喫の電話対応はparty peopleに「カラオケはただいま満席です」というだけの簡単なお仕事です。
そんなこんなでドギマギしている内に10分は経っていたと思う。意を決して電話を掛けると案の定満席であった。しかし、ええいままよと1時間半後に予約を取ってしまった。
ここまで来てツアー中止だと暴動が起きかねない、頭の中の欲望というお客さんしかいないけれど。

ところで、人数を聞かれた時に「一人です」と言うのはなんだか気恥しい。一人で行動することにはなんの躊躇も後ろめたさも無いのだけれど、これは別だ。
電話の向こう側で「けっ、日曜日に一人でカラオケかよ薄暗い奴」と思われてないだろうかと薄暗い自意識過剰が顔をのぞかせる。こういったことを気にするあたり、自分はまだ完全独り人間にはなりきれていないのだろう。

予約の時間も近づき、車でライブ会場まで向かう。3時間パックにしようと思っていたので終わる時間を逆算したところ、なんと十九時半になることが分かった。これはきつい。日曜日の十九時半なんてもはや月曜日だ。ジリジリと近づく月曜日を無視できなくなって、身体と心が重くなる時間帯だ。なんてことを考えて憂鬱になってきた。始まる前に終わった時のことを考えるのは良くないよ。そういうのは仕事とか人生設計のことで使うべきスキルなのに、そっちには使えないのだから本当に世話がない。

目的地に着き、いよいよ会場入りだ。
カラオケのどこか埃っぽいような匂いと床のベタつき、部屋から漏れ出す歌声が、あ〜来たんだなぁという気持ちにさせる。
ところで僕は一人カラオケに行くくせに歌が上手ではないです。採点の低さが僕を音痴だということを嫌というほど教えてくれます。
うるさい、機械に何が分かるってんだ。俺の歌声は人間の心には響くはずなんだよ。と、呟いてみても広い部屋には俺一人。機械相手に3時間歌う俺一人。

カラオケが終わると辺りもすっかり暗くなっていた。夜道を運転して帰る。もう頭の中は明日の仕事のことでいっぱいだ。
日曜日にもこんな気持ちにならなきゃいけないのならもはや労働だ。休日手当を出してくれ。
家に帰っても時間的に平日と同じ動きしかできないのだから、もはやこれは平日なんじゃないのか。通りで平日が長いわけだ。だって私は休日の代表ですよ〜て顔をしている日曜日が、実は平日だったのだから。裏切りやがった。もう日曜日には動いてやらないからな。
だからもうあれだね、日曜日分の日記(日って字多いな)が水曜までかかってしまうのも仕方の無いことだね。。

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