『我がまま』
先週末(もう先々週末?)は、鶴のライブが岡山〜広島であったので同行してきました。
ALL TIME CLASSICS(以後、ATC)という名目で、今年は各地を回っています。今回で3、4箇所目。元々、ATCは鶴の過去〜今の曲まで、時期関係なくセットリストを組むという企画。去年はお客様のリクエストを募っていたけれど、今年は事前にルーレットで決めたアルバムを必ず演奏するというATCです。
今回の岡山〜広島公演は、当初の予定では今年の1月にスタートとして開催予定でしたが、緊急事態宣言もあり延期。そして4月、やっとの開催となりました。もっと言えば、去年回るはずだったツアーの振替でもあるので、やっとやっと、、!という気持ち。
岡山は2021のATCの初回公演(の予定だった)ということもあり、鶴としての1枚目のアルバム『素敵CD』に決定。そして、動画上で最初のルーレット(iPadアプリを駆使したもの)を回し、決まった広島公演は『我がまま』というアルバムに決まっていました。
私が、鶴をキングオブコントのCMソングのバンドとして認識してから数年後、はじめて鶴のライブに行ったのは、『我がまま』をリリースした後の、『我がまま〜我は行く、さらばアフロよ〜』ツアー初日の福岡DRUM Be-1。2012年、9年前のことです。
ライブ前にアフロ卒業式というものがあったのだけど、アフロではない鶴を初めて見たフロアのひとたちからは悲鳴のような声もあったと思うし、ステージ含めて会場全体にソワソワ感がすごかった。
ただ、その日が初見の私は非常にフラットにステージを観てた。「このひとたちが鶴なんだな〜」って、きっと誰よりもフラットだったと思います。
ただ、はじめての爆音の振動は衝撃的で、帰り道もずっとずっと頭に鳴って忘れられなかった思い出。
このアルバムは、
私の初めての鶴のライブのツアー演目。
大切な入り口となりました。
最近のライブ現場では、物販以外にも秋野さん側の配信カメラを担当させてもらっています。ライブは生もので、配信も生。修正は何も効かないため、毎度反省はつきものだけど、画面の向こうでライブを楽しみにしてくださっているお客様に、どうにかかっこいい鶴を見せたい一心でいつもカメラに向かっています。
マネージャーが、ステージを映す8台のカメラをスイッチングをするので、いつどのカメラ映像が抜かれるかも各カメラ担当は分かっていません。だから、いつ抜かれてもいいように、ひたすら集中して、かっこいい鶴を撮っています。
ただ、今回の広島は、撮りながらも、思わず自分の思い出がぶり返すことが何度もありました。
スタッフになりたいと思っていた時期に、
ライブを観ながら、歌詞の全てを自分に言われてるように思って
泣きながら聴いた曲『スピーカー』
数年前に、自分のこれからを迷っていたときに、
指針としていた曲『手のなる方へ』
15周年の大感謝祭@東京で
大きなステージで演奏する姿を観ながら、
この人たちに、スタッフとして、
これから先、ついて行きたいと確信した曲
『どこまでも青空』
自分史上初めての鶴のライブである
我がままツアー初日の福岡で
1番最初に聴いた曲は『糸』
私の鶴人生は、アルバム『我がまま』がなかったらきっといまの場所には辿り着いていないはずだということに、ライブ中、今更ながら気付いてしまい、カメラを握りながらぐっときてしまいました。
当時、リリースやツアーのとき、鶴の曲に関しては、アップテンポが好みだった私は、『我がまま』の中では「夜を越えて」「ジパング」「手のなる方へ」ばかり聴いていた記憶だったけど(その時々で好みはやっぱりありますね)
あれから、9年が経ち、いろんなシーンで『我がまま』の曲たちに触れ、泣かされて、勇気をもらって、さっきあげなかった曲も含めで、いまではどれも好きで、大切です。ありがとうございます。
今回、我がままに特化してみましたが、実は、考え出すと他のアルバムも多々あったりするでしょう。思い出を振り返るときに、鶴の曲も共にあることは嬉しいことです。
まだまだ、ライブハウスに気軽に行くことが
どうにも難しいこのご時世ですが、
私がたくさん想いを募らせたように、『我がまま』もそうですし、それぞれのアルバムを受け取った方々分の、一人一人の想いがあるはずで、現地に行けなくとも、せっかくの今年のATCを楽しんでいただきたいという、チーム全体としての気持ちを持って、毎度のライブに向かっています。
配信がはじまり、ライブ中はカメラを担当することになり、直接的にライブを届ける責任がより増して、個人的にもよりその気持ちが強くなりました。微力ながら、これからも心込めてがんばります。(都合上、全部のライブ現場にいるわけではありません。)
アーカイブはすでに期限が切れてしまいましたが、楽しんでいただけていたら幸いです。今年のATCに合わせて発売している差し替えジャケットには、
メンバーが選ぶ、会心の1曲のライブ動画が付いてきますのでこちらもぜひお楽しみにです。
次回5月のALL TIME CLASSICSは、
5/22(土)@宮城県・仙台MACANA〜ニューカマー〜5/30(日)@大阪府・umeda TRAD〜普通〜
ほかのイベントやライブの中止のお知らせもあり、不安も過ぎるこのごろですが、無事に開催できますように。