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作り手の思いを着る〜着物の愉しみ

着物で過ごす日が増えて、布というものに興味を持つようになりました。

絹と綿、麻の違いを知識として何となく知っていても、身にまとったときにどう違うのか、以前はあまり深く考えていなかった気がするのです。

正絹の着物のひんやりした手ざわりや、包み込まれているという安心感。
綿が肌に触れるときのやさしさ、吸水性。
麻の風通しのよさ、ざらっとした特有の風合い。

同じ原料の布でも、紡ぎ方や織り方によってさまざまな種類があり、日本各地に産地があることも、全然知りませんでした。

それぞれの布に歴史と伝統があり、調べれば調べるほど、こんなに奥深い世界があるのかと目をひらかれる思いです。

着物をまとうことは、技術を守り伝えてきた方々の思いを着ることでもあると思うと、私のところに来てくれた布たちがますますいとおしく、抱きしめたくなります。

今日の着物は、高島ちぢみ。
肌着によく使われる木綿の素材です。
ふわっとやわらかく、体にやさしく添ってくれます。
表面にシボがあるので涼しいです。
キモノモダンさんの浅葱色、7月に比べて少し暖色が混ざってきた8月の日差しによく映えます。

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髙橋三保子
読んでいただきありがとうございます! ほっとひと息つけるお茶のような文章を目指しています。 よかったら、またお越しくださいね。

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