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「イシュタムの手」小松亜由美 著

この小説の何に驚いたかというと
私達が普段使っている方言がそのまま出てくる!!
この言葉で他の読者はわかるのか?という楽しさ

著者の小松亜由美さんは私も住んでる秋田県大仙市だそうです
なので秋田県南部のあたたかい方言がそのまま出てきて
そして秋田の自然豊かな風景も丁寧に描かれていて
すごく嬉しい気持ちで読みました

さらに小松亜由美さんは現役の法医解剖技官だそうで
遺体解剖のシーンがすごくリアルでゾクゾクします

「なした?食い物なら家さじっぱりあるで。」
「水へるバケツどさあるっけが?小屋がな?」
「おもしぇどご、じっぱりあるど。」
「なぁに、言ってらんだよ・・・・。」

親友との方言での楽しいやり取り
それがだんだん切なくなりやがて涙こぼしながら読みました

初めの方は上杉法医学教授の強引な様子にちょっと驚きましたが
だんだんそれも気にならなくなり
続編を期待している私がいました

地元出身の著者を応援したいと思います

ぜひおすすめです


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