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「昔の”ふつう”」を大切にした方が、生活が楽しくなる(かも)

年末に書いた記事が、noteさんの注目記事にあがりました。
年始からとても有難く、嬉しく思います。

・木のセイロで蒸すと美味しい
・おひつに入れたごはんが美味しい
・土鍋で炊くご飯が美味しい
・鉄フライパンで料理が美味しくなる
・天然素材が肌に触れると気持ちいい
・急須でお茶を淹れると美味しい
・タオルを正しく洗濯すると気持ちいい

昔は”ふつう”に行われていた生活が、特別な価値があるように紹介されることも増えました。
(時代による”ふつう”が変わったためだとも思います。)


記事のポイント

実家や、おじいちゃん・おばあちゃんの家にあるモノは、
是非、大切にしてください。
ということを書いています。

※やまぶどうのバッグが、”ふつう”のモノの代表例ではないのですが、実家にある!という方に、何人もお会いしたことがあります。
どちらかというと、絶対に大切にして欲しい商品の代表例ではあります。

お店でも、そのモノに興味が出ない方にも
『この商品、今買ったら、とても高い!』
『実家に転がってたら、絶対に大切にしてください!』

と伝えると、商品を見る目が変わったりします。

生活が良くなるためには、
キッカケは何でも良いと、個人的には思っています。


興味があっても使えない未来

たとえば、昨今のセイロ人気。

毎日、数名セイロの接客をし続けていて感じることは、

●実家にセイロがあった
●おじいちゃん・おばあちゃんちで見たことがある
●金属など、セイロ以外に蒸し器を使ったことがある
という方に、大きなアドバンテージがあるということ。

逆に、全員ではないのですが
情報探しが大変そうだなと感じることがあるのは
●電子レンジしか使ったことがない
●木製品を使ったことがない
という方。

もちろん、知らないということは悪いことではありません。
原理原則だけ分かれば、そんなに覚えるようなこともありません。

ただし、これだけ情報が溢れている時代に、原体験0で、想像しながら賢い選択をすることは非常に困難だと感じます。

セイロに限らず

これはセイロ、家庭用品に限った話ではないと思います。

原体験がある。
生活に馴染みがある。
ということは、本当に大切だと思います。

「おばあちゃんちにあった」

以下、おじいちゃん・おばあちゃんの家を総称して、
「おばあちゃんち」
と記載します。

実家や、おばあちゃんっちのモノを大切にしてください
と、書きましたが・・。

「昔、おばあちゃんちにあった。」
が通用しない、そんな未来も、実際に見えてきています。

体験を買う時代

旅行や習い事など、お金を払ってまで体験を求める機会が、ますます増えていく時代です。

お店的には「新しいのを買ってください!」と言いたくなる時もありますが・・(笑)

実家に転がっているモノを、上手に活用できれば、それはそれで本当にいいことです。

モノが作れない

くどくどと書きますが、本当にモノがつくれない未来が見えてきています。

家庭用品は身近なものではありましたが、大きな産業の下流に存在するような時代もありました。

たとえば・・。
建物を建てる材料の端っこをもらってきて、木製品をつくったり。
他産業が使わなくなった鉄の端っこで、鉄製品をつくったり。

結果的に販売価格が抑えられていた時代が長く、現在の値上がりに対してご理解を得ることが難しい商品もあります。
自然淘汰されるのも仕方なく思います。

それでも、生活の原理原則に関わるモノに関しては、何とかつないでいかなければと思っています。

”ふつう”の生活へ

年始の初noteにも記載しましたが、
”ふつう”にあったものが、”ふつう”ではなくなりかけています。
(これもセイロ人気で、よく感じたことです。)

時代による”ふつう”の定義も変わります。
また、”特別なもの”として紹介されて、家事のテンションが上がるなどのメリットもあると思います。

本当はセイロに限らず・・
昔の”ふつう”の「生活」を理解するだけで
もっと普通の人が、
普通に生活(暮らし)やギフトを楽しめる。
そんな気がしてます。

是非、ご実家、おじいちゃん・おばあちゃんの家に眠っているモノを大切にしてください。

何が価値があるか分からない場合は、是非、お近くの専門店さんなどで価格や品質を見に来てください。


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