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教育がキャリアの軸になった「人生の転機」について語りたい
「新卒は学習塾でした!」
そう言うと大抵の人から驚かれてしまう。今はコミュマネやマーケターなど表面的には明るく見える仕事をしているが、実はキャリアの根幹には「教育」があるので、今日はその原体験を話したい。
✍️このnoteを読んでほしい人
・インターンに行くかどうか迷っている学生
・海外でインターンをしている学生
・これからのキャリアに悩む新卒1-2年目
【5年前の自分】
「学習塾は運営側にいたの?」
「塾を立ち上げたってこと?」
学習塾の話をすると、いろんな質問をいただくが、運営側ではない。文系科目を教える塾講師として現場に立っていた。新卒で入った学習塾は適応障害を患って2ヶ月で辞めてしまったが、学生時代から合わせると5年間学習塾に携わっていた。
【キャリア軸】いつ教育に興味を持ったのか?
わたしの場合はなんとなく学習塾を選んだわけではなく、教育業界に使命感と責任を持って入社した。わたしが使命感と責任感を持った理由は、インターンに行った際、世界から遅れている日本を変えられるのは、教育ではないかと感じてしまったから。
そんな暑苦しいことを語ると引かれてしまうこともあるのだが、今でも教育業界への思いは変わらない。
新卒を2ヶ月でやめてフリーランスになってからも、教育系スタートアップの広報チームにジョインしたり、教育系メディアで執筆したりと自分のキャリアの軸には常に「教育」を置いている。
【イベント開催🎉】
— みほ@コミュニケーションデザイナー (@bh1ly) July 29, 2024
教育系スタートアップLX DESIGNにて、~あなたの人生が授業になる!みんなが主役の1日!~をテーマにイベントを開催しました✨… pic.twitter.com/GK8I6uT79p
【大学時代】世界を飛び回る「商社マン」になりたかった
キャリアを考え始めた大学時代。
「世界を動かせるような責任感のある仕事がしたい」
「好きな英語を活かしたい」
「世界を舞台に活躍したい」
この思いから5大商社と呼ばれる商社への就職を希望していた。しかし、わたしが通っていた大学の知名度と自分の経験値では受かる目処がなかったため「アメリカの貿易会社でインターンをしよう」と決めた。
アメリカの貿易会社でインターンをすることで、商社への道を切り開こうと思った。
【インターン時代】念願のアメリカでインターン→絶望の毎日
トビタテ留学に挑戦したり、バイトに励んだりして、念願のアメリカでのインターンが2019年からスタート。
「わたしはこの経験を糧に、世界で活躍する商社マンになるんだ!」
世の中のことを何も知らない、怖いもの知らずの21歳。本気でこう思っていた。しかし…
毎日ブログを書く課題が出され、「こんなことをしにきたわけじゃない!」と泣きながら書き続けた
基本的に任せてもらえる業務は事務作業と清掃で、無力感を抱いていた
わたしのブログにだけ赤字を入れる社長が本気で嫌いだったし、「早くインターン終わらないかな…」とスタートして1週間目で感じていた。(笑)
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【人生の転機】大嫌いな社長から誘われた、世界最大のテクノロジー展「CES」
そんな毎日を過ごしていたある日。社長が「CES(Consumer Electronics Show:電子機器の見本市)に参加しないか?あなたはCESに行っても何も学べないと思うけどね(笑)」やや嫌味な言い方で声をかけてきた。
CESは、毎年1月全米民生技術協会が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない。展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプも多い。
(CESは通称、世界最大のテクノロジー展と呼ばれていて、毎年世界中のメディアが揃って特集している)
「嫌だよ。大嫌いな社長と2泊3日一緒だなんて…しかもすごく嫌味言われているし。行かないに決まっている」と思い丁寧にお断りした。(笑)
でも普段なら「あっそ」とあしらう社長が「本当に良いの?わたしの言葉を間に受けてどうするの?」と、もう一度誘ってきた。
「これはなんだか行った方が良い気がする」とチケット・ホテル・交通費合わせて5万円程払いCESに行くことにした。
【心が動いた】日本が世界から遅れている…日本を変えたい!
CESに足を運んでみると驚いことが3つある。
①日本のブースがガラガラだった
→教室2つ分程のスペースが確保されていたが、ガラガラ。インターンのわたしでも気軽にスタッフの人と話せたし、展示物が丸見えだった。
→反対に他国は教室の半分くらいのスペースしかなかったが、メディアと関係者で埋め尽くされていた。展示物を見る隙間はない。
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インターンの世の中のことを何も知らないわたしでも「日本が世界から注目されていないこと」を目の当たりにした。
②トヨタが「ウーブンシティ」という街を展示していた
→世界の車のトヨタが街・・・?CESは5年後に発売する商品を展示する展示会と言われていたので、当時2019年で、5年後の2024年には車ではなく街にシフトするのかと言葉を失った。(父がトヨタに勤めていることもあり、余計に衝撃が大きかった)
③AmazonやSONY、インドの小さな貿易会社までさまざまな会社が車を展示していた
Amazonはランボルギー二とコラボしてステータスが高い車を展示していたり、SONYは音楽性を駆使してまるでクラブにいるような空間を楽しめる車を展示してたり、さまざまな企業が車を作っていた。
また韓国の企業がボタンひとつで車を呼べるカーシェアを開発しているのを見て、「車は趣味や好みに合わせて選ぶようになり、ひとり1台持つ時代もなくなるのか。そして誰でも車を作れる時代が来たのか」と察した。
さらに調べていくと、トヨタはエンジンに強い会社だから、今後電気自動車にシフトしていく中で、車だけで勝負するのが難しいことを知った。
▼当時書いていたブログ
本当に行く気はさらさらないまま出向いたCESだったが、人生の中で忘れられない3日間になった。
CESに参加したことで「どうしたら日本を変えられるか?」→「教育であれば日本を変えられるのでは?」いう視点になったのが、アメリカから帰国した2月。
就活としてはだいぶ遅れてしまったが、教育業界にキャリアをシフトチェンジし、学習塾・教育系スタートアップ・教育系出版社を受け始め、最終的に学習塾に就職することになった。(※コロナが始まった年だったので、絶望的に就活が進まなかったのも裏話)
メンタルダウンですぐに退職してしまう結果になったものの、新卒で選んだ学習塾でもいろんなことを学ばせてもらった。
【さいごに】
ここまで、インターンで人生が変わりました!のような話を書いたが、わたしはインターンに行けば世界が・将来が変わることはないと思っている。
ワーホリに行っても英語力が上がらず帰ってくる人もいるように、そこでどう過ごすかは自分次第。たしかに環境は大事だけど、結局自分の考えと行動が全てだと思う。
ただ、現地に赴くことで、行った人にしかわからないことは絶対にあるはず。
大事なのは何を感じて、どう行動するかーーーではないか。
大学の1年・2年休学したって、就活浪人したって、人生にそう大きな影響は出ないけど、その数年間を糧にするなら自分の頭をフル回転して動くことが5年後、7年後、10年後のあなたの人生に大きく影響すると思う。
このnoteが誰かの人生の起点になったら、5年前悔しくて泣いていたわたしも喜ぶ。少しでもためになったら、ぜひいいねやコメントをくれたら嬉しいな💭
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