詩「あぶりだし」
わたしの中にある
わたしでさえ
触れるのが怖かった
心の奥底にあるもの
それをあぶりだしていく
いったんあぶりだしたら
あとはただ
受け止めていくだけ
わたしの中に
あったものだから
あなたはもう要らないと
切り捨てることはしない
わたしを守ることに必死で
不器用な存在
わたしの大切な
愛するものだから
わたしの一部だから
もう一度
わたしの中に戻していく
「わたしの中」シリーズ
ほかのSNSに投稿した詩を加筆、修正したもの。
そのときどきで、自分の内面の微妙な変化で
ちょっとした言い回し
助詞の使い方
文の区切り
漢字にするか平仮名にするか…
挙げたらキリがないが、そういうもの全てが変化していく。
自分の内側がそのまま表質される。
自分の感覚のかすかな変化、わずかな違い、それは自分の内側に集中しないと、自分でも拾い上げることができない。
その拾い上げたものを言葉にする。
詩を書く楽しさが、ここにある。