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天気の急な変化と頭痛の関係 #53
天気の急な変化で寒くなってきましたね。
寒くて大雪になったりアイスバーンの地区もありますよね。
どうかお身体をいたわってあげて下さいね。
急激な天気の変化の時に低気圧が通過していくことが多いので
頭痛で困っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
突然ジワリジワリと痛むので寝込む方も多いのも特徴です。
目に見えない「頭痛」を相手にすると
見えない分大変さが伝わりにくいですよね。
天候の変化と共に頭痛が起こることは
「片頭痛」の症状としてはよくある事なのですね。
片頭痛のメカニズムとして、頭痛が起こっている時に脳の血管が拡がって
頭痛に繋がっている事が知られています。
台風が通過したり、前線が停滞したり気圧が低下しやすくなると、
体の中の血管も拡がりやすくなって、体がむくみやすくなります。
同時に脳の血管も拡がりやすくなるので、頭痛が起こりやすくなります。
まためまいや吐き気も起こりやすくなって、寝込んでしまうなど、日常生活
に影響がでてしまう辛い方もいらっしゃいますよね。
早めに痛み止めを飲んで休むなどの対応が必要ですが、
学校や職場の関係で休みにくいと、
鎮痛剤を飲んでも痛みが治まりにくく、痛みが和らぐまで我慢しなくてはな
らない状態になる方もいます。
脈拍に合わせて「ズキンズキン」と頭の片側ないし両側に、
月に数回、多い方では週に数回の頻度で、
数時間から2~3日痛みが続くのですが、
日本には840万人もの片頭痛の方がいて
特に10代後半から40代の女性に多い事も特徴です。
片頭痛の薬による治療には大きくわけて2種類あります。
1つ目は頭痛自体を起こしにくくする予防治療
2つ目は痛みの時の急性期治療が大きな二本柱の治療です。
1つ目の予防治療は従来の内服の治療以外に
2021年に発売された抗CGRP抗体の関連製剤があります。
抗CGRP抗体は2種類と抗CGRP受容体抗体の1種類の製剤です。
2種類のうちの一つが
2021年4月に発売されたエムガルテイ(ガルカネズマブ)です
月に1回皮下注射をして予防をします。
もう一つが2021年8月に発売されたアジョビ(フレマネズマブ)です。
月に1回ないしは3か月に1回皮下注射をします。
抗CGRP受容体抗体としては2021年8月に発売された
アイモビーグ(エレヌマブ)となります。
月に1回の皮下注射になります。
急性期の痛み止めとしては、市販薬よりも早く効く片頭痛に特化している
「トリプタン製剤」という痛み止めがあります。
トリプタン製剤は種類も多く人により効果が違います。
内服薬以外に、吐き気が出て薬を飲めない方には、
注射薬や点鼻薬といったバリエーションがあるので、
是非頭痛専門医の先生と相談して頂けたらと思います。
大切なのは頭痛は目に見えない状態なので
「頭痛ダイアリー」を使って共有できると、
どなたが見ても頭痛で大変だった事がわかりますからお勧めです。
寒くなりましたし、暖かくして風邪などひかないよういたわって下さいね。