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2021年12月25日〜義母の命日

3年前に亡くなった義母の命日だった
10時頃に出かける段取りで大掃除に取り掛かった
私はまず風呂場から始めた
妻や子供たちがそれぞれ好みのものを使っていた
シャンプーやらボディソープやらいくつもある
母にはどれを使っていいのか判らないだろう
そもそも母は東京では銭湯通いだった
うち風呂にもあまり慣れていない
私は自分のボトルに大きくそれを明記した

母に義母の命日だということを告げた
本当は母も連れて行った方がいいのだろう
しかし不自由な耳のせいで対人恐怖症でもある
コミュニケーションが取れない事がストレスだ
口には出さないが妻も分かってくれているはず
『私の分まで拝んできてね』
母は妻に手を合わせていた

妻の実家から戻ってまた大掃除の続き
その間母はひたすらiPadで間違い探しをしていた
耳鳴りは大きくなるばかりで一向に治らない
でも間違い探しをしていると気が紛れるらしい
このまま一生それをさせているわけにもいかない
いったいどうしたらいいのだろうか?

私は家族が1人でも出かけている時は酒を飲まない
もしもの時に車の運転が出来ないと困るからだ
かなり前だが真夜中に息子の事故の連絡があった
救急車の中から救急隊員による緊急電話だった
サイレンをバックにした警察24時のような緊迫感
結果として大事には至らず今も息子は元気だ
しかし私はそれがトラウマになってしまった

今病身の母を迎えていつ何があるか判らない
私は母を連れてきて以来酒を飲まなくなった
クリスマスのこの日妻がビールを勧めてきた
母もいるし息子も出かけていたので私は固辞した
すると次女が『最悪私が運転出来るから』
体調不良で薬を飲んでいる次女は酒を控えている
その言葉に乗っかって久しぶりにビールを飲んだ

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