ミスターサンシャイン備忘録⑲ 誰が最も悲しいかは無意味だった。別の人生を歩んでも、辿り着く場所は結局同じだった。・・・ハッピーエンドは誰にも訪れない。
髪を切られ、茫然自失のエシン。
善意を無下にし、行く手を阻み、人前で髪を切るという辱めを与えた
ク・ドンメの喉に剣先を突き付けるエシン。
「俺を助けたから、希望が生まれました」
「みくびらないで。あの時に戻っても、あなたを助けるはず」と
強い瞳で見据えるエシン。
ク・ドンメは、イ・ワニクに狙われているエシンを心配して
もう銃を持つ人生ではない方を選んでほしくて髪を切ったのだが
「私を心配しないで」と、自分の歩む道を変える気持ちはエシンにはない。
その場を収めたのは、支配人。
「黒い鳥は何度でも飛び立つ」
誰かの人生や描く未来にとって、影を落とすものは
何度でもやってくる。完全に排除することなど不可能だ。
人生には、どうしても、自分の思い通りにはならないことがある。
それは、どうすることもできない。
その状況で、何を選択し、自分がどう生きるか、
それだけが、自分の範疇。
「銃を選んだせいで、3人の男が潰れる」
髪を切ったことで、サホンに黙って殴られ続けるク・ドンメに
「人生はひとりで歩むものだから。
負かすつもりだったが、引き分けとしよう」と去ろうとするユジンと
血相を変えてやってきて、ボコボコに殴りつけるヒソン。
一方、エシンの両親を殺したのが、自分の父親だと知る支配人は
激しいショックを受ける。
森隆史の部屋に入り込んで、ほぼ一瞬しか見ていないのに
朝鮮の暴徒リストをほぼほぼ復元できるユジンの能力の高さ、際立ってる。
大切な道場に土足で踏み入り、酷く差別的な言葉でク・ドンメを嘲る
森のことを、逆にク・ドンメは一本背負いで倒す。
「俺が嫌いなのは2つ。貴族と軍人だ」
チキンスープ屋の女将は、師匠のことを待ち人、といい
ある美男、と言っている。
エシンの屋敷で塀越しに顔を合わせたふたり。
髪を切った姿を「勇ましい」と表現したユジンに
エシンはBで始まる言葉を期待していた。
朝鮮語の「会いたかった」でもなく、
おそらくは、beautifulだよねぇ(´∀`*)ホ
武官学校の生徒たちの企みは、ユジンにもワニクにも
バレていた。
「情熱だけで動けば大切なものを失う。
復讐でも何でも実力をつけてからにしろ」
ユジンもきっと若い頃に激情に駆られて失敗したり
大きなものに立ち向かおうとして敗れてきたんだろうな(´;ω;`)ウッ…
言葉が重たい。
そして、復讐できる力や高い立場を自分の力だけで得られたうえで
殺さないという道を選んだ。
そして、この全話通して、いちばん苦しいところに入る。
日露が戦争するときに物資を運ぶための鉄道を敷くために
ワニクはサホンとエシンの屋敷の上に赤い線を引き
そこを国有地として「真に朝鮮を救う方法」だと詭弁を使い
工夫たちに屋敷を破壊させる。
ヒソンが白い花束を持ってエシンに会うために歩いた
石の塀の道(´;ω;`)ウッ…
馬に乗ったユジンとエシンが塀越しに何度も視線と心を交わした
あの石の塀が(´;ω;`)ウゥゥ
無残にも非情にも、どんどん破壊されていく
(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…
サホンじいちゃんが胸を押さえるところで
こちらまで、本当に胸に刺さるような痛みを覚えた。
サホンは、小作人には鉄道路線にならない土地を分け、
全財産はク・ドンメに渡して
エシンを守るように頼む。
一方のユジンには、森大佐を殺してくれるように頼む。
人を斬るのを生業としているようなク・ドンメには守ることを
国を守ることを生業としているユジンには殺すことを頼む意図を
ク・ドンメが尋ねると
「何事にも恐れをなさない者と
努力し完璧を目指す者」
との違いだと。
どんなものが前に立ちふさがろうと、恐れをなさないク・ドンメには
何が何でもエシンを守るための盾となり得るとサホンは判断した。
ワニクは朝鮮人に殺されても問題ないが、
日本人である森を朝鮮人が殺せば、それが引き金として
日本が朝鮮を攻める格好の口実になってしまう、だからこそ
米国人のユジンには、殺害を依頼する。
皆の思いは、ひとつだけ。
エシンが生き残ること(´;ω;`)ウッ…
このあとは、プロローグだったんだ・・・
このときのユジンの心の声だと、1回目はおもってたけど
これは、天にある者の目の言葉だ(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…
「誰が最も悲しいかが無意味だった
別の人生を歩んでも
辿り着く場所は結局同じだった
ハッピーエンドは誰にも訪れない」
(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…
終わりへの始まりが、ここからスタートしてたんだ。
それを啓示するような言葉だったんだ。。。(´;ω;`)ウッ…
「死ぬな
生きろ
何があろうと必ず生き残れ
エシン」
と語ったサホンはこの世を去る。
それなのに、女は葬儀に参列できない。
身分の貴賤を問わず弔問客を受け入れるように、との
サホンの遺言どおり、奴婢たちもワニクも、そして皇帝の
弔問も受ける。
皇帝がひざまずいたことを非難するワニクを
皇帝は激しく叱責し、外部大臣の任を解く。
サホンの葬列。
ここも、辛い。。
葬列の道をふさぎ、手に斧や鎌を持つ工夫たちに
サホンの家の者たちを襲わせるワニク。
死者への冒涜のみならず、あまりに冷酷非情な仕打ち。
結局コ家は衰退し、一家離散。エシンは行方知らずとなる。
渡し場の女将は、森に殺される。
なんとか敵を格闘して沈めた、と思って岸に上がってからの
大量の日本軍を見たときの、表情の失せた女将の絶望。
銃弾に倒れ、海に落ちた時の画。
日章旗がはためかせながら、陸橋から電車が来るタイミングで
吊るされた遺体。
これでもか、これでもか、と来る苦しいの波状攻撃。。
やっぱり全話通して、この19話が、いちばん私は苦しかった。
唯一の反撃の烽火は、やはりエシンだった。
49日法要の日、寺に日本軍が押し寄せ
一族にもヒソンにも銃口を向ける。
じいやが賢明に応戦し、ヒソンも戦う。
しかし次々と銃弾に倒れ、ハマンも撃たれるが・・・
パシュッ、パシュッ、パシュッと小気味いいほどの精確さで
日本軍が撃たれていく。
ヒソンが、最早これまでか、、と目を瞑り絶体絶命であることを
覚悟したところにも
銃弾は日本軍のところに。
エシンーーーーーーーーー
OSTのたたみかけるような盛り上がりもあって
こちらのぺしゃんこだった気持ちも、ぐいぐいアガっていきました。