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ミスターサンシャイン備忘録⑮「今夜は月がきれいだ」「一緒に歩いてるわけじゃない」「皆ひとりで歩いてる。人生は一人で歩むもの」

親分ク・ドンメを窮地に陥れた武臣会の怒りの凄まじさは
捜索の徹底ぶりと、匿った巫女ごと躊躇なく突き刺すところに
表れていた。

確実に狙撃できる腕と、万一生き残ったとしても秘密を守れるから
という理由でエシンが狙撃手に選ばれた。

陶工ファンは
「朝鮮は攻撃され、米国は公正なふりをして日本を煽っている」から、と
ここで死ぬか、生きて朝鮮を出るかの選択をユジンに迫る。

それに対してのユジンの言葉が(´;ω;`)ウゥゥ

「私の願いは二つだけだった
あなたの長寿と
コ・エシンが生き残ることです」

政治的背景とか思惑とか朝鮮の行く末とか、そんなことではなくて
近しい人の幸せを祈ること。それだけだった、と(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…

しかも、自分の父なる存在を亡き者にしたヨンジュの身柄を引き渡し、
「朝鮮人同士で解決を」と促す。私刑で殺されてもいいくらい酷いことを
したのに。

「復讐よりも賢明な選択をして」エシンの言葉が響く。
イスラエルとパレスチナ、アフガニスタン、、、
復讐の連鎖がミサイルの雨を降らしていること、降らしてきたこと
それによって、軍人ではない人たちの夥しい血が流れていること、いたこと。命を懸けたユジン、苦悩の末引き下がる選択をしたエシンの爪の垢を煎じて空からばら撒きたいくらい。

ヨセフの汚名を雪いでほしいと頼むファンに対して
「撤回することは国の威信に関わる」と拒む太監。
ほんと、国の威信とかくだらない。どうでもいい。
東京オリンピックも中止の結論出したら国の威信にかかわるとか
思ってる人が中枢にたくさんいるんだろうか。
個人のための国でしょうに。
国のために民がいるわけじゃない。

エシンの両親を殺したのは、実はヨンジュではなくて
イ・ワニクだった。ヨンジュは家族を人質にとられて仲間サンワンを売っただけ。でも、それをユジンは拳で、その間違いを正した。
方法を間違えると、誰かの大切なひとを永遠に奪うことになるのだ。

イ・ワニクが外部大臣になったことで、日本の影響が大きくなる。
あの日章旗の不気味なこと。。

ク・ドンメを売ったホテルの元使用人に、支配人は制裁を科す。
「バカなうえに陰険だとこうなる
忘れないで、善良に生きなさい」
女も惚れるカッコよさでしたね。

皆のおかげで娑婆に戻って来ることができたク・ドンメは
出たら最初に殺る、と言っていた通りにする。

形は違えど、彼のことを心配していたホタルと支配人との
それぞれの迎え方と、それぞれへの対応が
イケメンだった(*´Д`)

ヨセフの葬儀の日。

「高貴で偉大な者よ
我が家
我が英雄
我が 

父よ

どうか安らかに」

お墓で、彼の作ってくれた濁り酒を一緒に飲みながら
ふたりはどんな話をしたんだろう(´;ω;`)ウッ…

エシンは、彼を弔うために、自身の信仰する寺へ赴く。
「この方のために、ろうそくを灯してほしい
だが、西洋の神を信ずる方だ」

それに対し、巫女は
「天におられる方々は、互いをよくご存じです。
仏様が神様のもとへ導いてくださいます」と答える。

ここも、ぐっときた。
そもそも神さまは、どこの国の神だろうと
破壊や人の死を望むわけではない。
その神の名のもとに、正義という勝手なスローガンのために
ただ人間が争っているだけ。
本当の神さまたちは、もしたくさんいるとしても
天上であの三人みたいに、それぞれの道を歩きつつ
なかよくやってるのかもしれない。

寺に行った後、薬店を訪れたエシン。
ゆっくりとドクダミの引き出しを開けるが、
中は空のまま。

そのとき


「何を待ってる?
わたしを撃とうとしたから、
悪い知らせを待っているのかな」


もーーーーーー
いじわる言ってーーーーー
(´∀`*)

「憎らしかった
平気か?」

「なぜわたしの心配を?」
「慣れてるんだ。
朝鮮でも米国でもいつもそうだった。
人は私を、どちら側でもない、と」

「こちらよ。(手を出す)私のもとへ」
「私を撃とうとした手を、取れと?」
(近づいて)
「私が取るの。
全て知って銃口に飛び込んだ男の手を。」

そ、そういうことだったのかーーーーーーーぁ

手のひらを大きな手が優しく包み込み
愛おしそうに、すりってし
ぐっと引き寄せる!!!がしっ!

(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ(´∀`*)ポッ

表情は見えないけど、ユジンが泣いていることに気付くエシン。

ヨセフの遺品に入っていたゲンソレータムも泣ける。
これから、もうあの緑のナース見るたびに、貧しい宣教師に塗ってもらった男の子のことを思い出しちゃう。

1874年 スモモの花が咲いた日の写真
ソン・ヨン(上海) コ・サンワン(エシン父)
キム・ヨンジュ(裏切り) チョン・スンジェ(エシンを連れて帰った)

大好きな3人のシーン。
熱弁を奮うヒソンと無表情で聞くユジンとク・ドンメw

新聞社を作る、と言うヒソンに
「訃報欄があるといいな」
「倒産するぞ。ヘッドラインが書けていない」
「真実と事実を記録することが重要だ」

いつも支払いをしないヒソンに対して指摘するも
「ごちそうさまでした」と言われるユジン。


「今夜は月がきれいだ」
「一緒に歩いてるわけじゃない」
「皆一人で歩いてる」
「人生は一人で歩むもの」

「もう春だな」
「今夜はぼくの好きなものばかりだ」
「俺は抜かせ」
「ぼくは無益なことが好きでね
春や花や月みたいに。
花びらを半分に斬れる?」
「あなたなら半分に斬れる
縦と横どっちに?」
「残忍だな。
花びらを正確に撃てるか?」
「ク・ドンメが斬る前か後か?」
「いい隠喩だ。
日本人と米国人の間で、僕は日々死んでる。
今日の死因は、この美しさだ」


はぁ(*´Д`)はぁ(*´Д`)
このシーン、全編通しても5本の指に入るくらい、好き。

それぞれの立場で、一見すると全く別のところを
それぞれ歩いているようでいて
実は、同じ目的のために命を燃やしている。

そして(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…

あの美しい花吹雪が、2周目で見ると、
散っていくさまが、美しくて、そして哀しい。


スモモは皇帝の紋章。

青×黄緑×エメラルドグリーン

「花見の次は何をすればいい?
握手、ハグ、恋しさ、そして花見
その次は?」

こういうのって、キレイなキレイなエシンは、そのままの意味でピュアに
聞いてるんだろうけど
どう見ても、どう考えても、どう見ても(←2回言った)性欲強そうに
見えるユジンは、内心どんな気持ちなんだろうって、
ヨコシマな目で見て考えちゃう。
でも、答えは

「釣りは?」
「意外ね」
「思いついただけだ。」


また、そのあとが微笑ましくて、
(≧∇≦)―――きゃぁぁぁぁってなって、にやにやしちゃーーう!(≧∇≦)

釣りをしてる時に、負けず嫌いと狩猟本能発動したエシンが
必死で魚を釣り上げようとする拍子に
ユジンの手をつかんでしまう。

「手は、つないだまま?」
ひゃっ”!って、満面のかわいい笑顔で
「離したわ」
「そんなに握りたかった?」
「そんな・・・違うわ」
「困ったな。わたしは握りたい」


あーーーーーーーーーーーーーーっっっ
もうっっっっ
永遠に続けててくれーーーーーーーーー


いつか使ってみたい表現。
碧玉のごとく流れ 

 美しい言葉を使って、蘭雪軒詩集を書くエシン。


ヒソンの母が、ユジンに息子にだけは手を出さないようにと
懇願するシーン。

「息子に罪はない」
「わたしには何の罪が?」

(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…

母の気持ちも分かる。
ユジンの受けた理不尽の極みへの怒りと哀しみも分かる。


そして、ついにヒソンは、自分の誕生日が、ユジンの両親を
祖父たちが殺した日(1874年(辛未)4月17日)
だと知ることになる。そして、ク・ドンメも。

「驚いた。二人の間にそんな悲劇があったとは」


再度、太監はユジンに武官学校の教官になることを依頼する。
イ・ワニクと対抗できる皇帝側の兵力を増強するため。
「図々しい」

だが、エシンを含む義兵たちの命を伸ばせるから、それを受け入れる。
両親の眠る江華島の山も手に入れる。

エシンは、おじいちゃんのコ・サホンに自分の気持ちを伝える。

「結婚しません。
一人で生きます。
全て捨てろというなら捨てます
異邦人になります
他に想い人がいます
共に歩み、一人で生きます」


(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…
後日のあの、ifの世界を思って、二周目は、ここでも泣ける(´;ω;`)ウッ…

共に歩むけど、持ち物になるわけでも、一方的に保護されるだけの存在でもなく、一人で生きる。。。

愛の不時着と同じくらいこの作品を私が好きな理由が、ここにある。

男も女も、自分の大切にするもののために生きている。
相手のために、道を諦めない。
自分のことと同じように、相手の大切にしているものを
互いに大切にする。

ジェンダーの視点が、素晴らしい🌟

そうなの。
一人で生きていけるもの同士が、
それでも一緒にいることを選ぶ。
寄りかかる、寄りかかられる、の役割分担が固定されているのは
立場の上下も生んでしまうように思う。

許しを請うために正座するエシン。
「何をしたかわからないが、僕も一緒に罰を受ける」
と隣に座るヒソン。

ここのヒソン、やつれていて、軽口言っても
笑い方も寂しそうに見える。

そして、こう言う。

「想い人がいることは知っていた。
無意味だった。

悪いことを思いついた」


どこまでも、どこどこまでも、優しいヒソン
(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウッ…







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