ミスターサンシャイン備忘録③
2018年に出版されているフォトエッセイブックを購入しました。
重い。。測ってみたら1377gありました。
まさかの1㎏超えΣ(・□・;)494ページもあります。
初めは、そのシーンだけ見ても何のことやら???だったけれど
「私には見覚えがある」「そういうことなら私にも見覚えが」
のシーンだった。
(あの白のふわふわ、可愛い。)
そして、フランスベーカリーの飴を口いっぱいに頬張って笑みが
こぼれるエシンが本当に可愛い。この笑顔もフォトブックにあった。
このドラマを見るまで、「平民に土下座をしなければならない者がいる」とは知らなかった。しかも、自分から話しかけてはいけないだなんて。
坂本龍馬の土佐藩でさえ、雨の日でも草鞋を脱いで土下座しなければいけない相手は山内のお殿様とかの武士相手だったのに。
上下が明確に分かれている身分制度はどこの国でも、より下層の者への蔑みや侮蔑や憎しみや分断を引き起こす。食ったんだから、肉の代金、払いなよ・・・・
「包丁を握りながら、誰一人斬れず、恥辱の日々」を過ごさざるを得ない百丁。モノ扱いされている女性たち。
身を守る術を持たず、貞節を奪われようとされても拒むこともできない。
その地獄から逃れる道が何もないなんて。。
子を守るために、身を投げる者、殺される者、そして自分から手放す者がいた。。
日本に対抗するための米軍駐屯、か。。
問題ありまくりの中での、陶工ウンサンを見つめる柔らかい表情のユジンは見ていてこちらもうれしくなる。
あのノリゲ=米1俵分=日本までの船賃
母は米3斗分だと思っていたが、3斗じゃ、電報の文字3つ分だけ。
価値を知らなかった、それほどまでに装飾品なんて縁遠い奴婢の母。
置かれた立場によって見えているものの隔たりを一層強く感じた。
ヒソンは32歳。1年の約束で留学していた。
帰国を促されても、「何もしない」と言い放ち、目には諦念と虚無しかなく
「罪な人」だという消えない楔だけがあった、あのヒソンが、あんなにも
熱のある男になるなんて、この時には想像もしていなかった。
汽車に乗ってみたくて、本店に取りに行くという名目で靴を買うエシン。
机上の学習で得た教養、朝報で得る知識だけでなく、目で見て確認して
好奇心旺盛で、実際に学ぶ意欲を行動につなげるから、真に賢い女性なんだなと感じる。
思いがけず、洋服の仕立て屋で、しつけのついたままのユジンと出くわし、
領事館で働き多言語を操る、何でも知ってそうな彼に
「ラブとは何?」と尋ねるのも、彼女らしい、と思わせるここまでの脚本がすごい。
「なぜ知りたい?」
「したいから」
「一人ではできない」
「じゃあ、私としましょう」
「銃を撃つより難しい。
それに、危険で
熱くないといけない。」
きゃあああああああああああああああああ
あれ?あれあれあれあれあれ?
このドラマって、正座してきちんとした気持ちで眉間にしわ寄せながら、
それでいて、真摯な気持ちで歴史と向き合いながら見るドラマじゃなかったの?
こんな、面白くて、きゃーーってなって、こんなにもニヤニヤしながら
見続けちゃっても、いいの?
って、このドラマの勝手なイメージからの大前提が、ガラガラと音を立てて崩れていった瞬間でした。
エシンがローガンを撃ったのは、朝鮮の品位を落としたから。
彼が日本の干渉に一役買ったから。
標的が同じでも、同志とは限らないってことね。。
チマ=スカート
汽車を降りてから、銃の盗難の捜査途中でユジンと会い
彼が、軍人であり、米国人であることを初めて知る。
米軍を朝鮮に呼ぶのが目的だったのかと疑い
「敵か、味方か」と限られた情報だけで判断を迫られるのは
あの時のセリとジョンヒョクみたいだった。
それにしても
「米国の銃は相手を選ばない。
民主的だから」の痛烈なこと。。。