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揺らめく水の圧力の向こうに離れた気配の方から、美那子の甘い声が響いてくる。 「彼女さん…
美那子に出会ってまだ2時間も経っていない。 ほとんど彼女の事を知らない。 「すみません…
「行きましょう」 美那子に肩を抱かれ軽く押されるままに、恐る恐ると足を進める。 脇に…
細く暗く天井が高い廊下の足元には、白熱玉の暖色の小さなランプがあちこちに置かれ、漆黒の…
「これは生花だけど枯れない処理がしてあるの。」 四角いガラスの箱の中の薔薇を指差して美那…
この作品は以前発表したものを、リライトしたものです。 …………… 熱帯の湿潤の香りと共に…