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食を突き抜けたらこうなる📖「辺境メシ」高野秀行
日本、いや世界各国を旅していると「なんだこりゃ」と思う料理はたくさんある。
日本ならくさや、フグの卵巣漬け、クチコ、コノワタ
世界ならドリアン、シュールストレミング
最初に食べた人はなにを考えたんだろうと思うものばかりだ。
この本は世界中の危険地帯を飛び回って、様々なものを食いつくした作者が書く食のエッセイ。
(冒頭の引用)
食の可動域が広がるといろいろなものを食べてみたくなる。実際、辺境の地へ行くと、日本の都市部では考えられないような料理や酒が食卓にのぼる。「こんなもの、喰うのか」とやっぱり驚くし、「ヤバいんじゃないか」とも思うが、現地の人たちが食べているのを見ると一緒に食べずにはいられない。
食べてしまえば意外に美味いことが多い。すると、また食の可動域が広がった喜びに包まれる。感覚が「ヤバそうだけど食べてみよう」からやがて「ヤバそうだから食べてみよう」に変わっていく。人間、こうなると歯止めがきかない。(引用)
食に対する保身よりも、好奇心がまさると腹が犠牲になる。
それでも食べたい。
結果やっぱり腹をくだす
旅行でなんとなく味の想像がつく世界的なチェーン店のものを食べるよりも、外れかもしれないけど思い出になるものを食べたいというレベルを越えていた。
自ら外れを取りにいっていると言っても過言ではない。
まず目次からしていろいろとおかしい
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未開の土地らしい
「カエルジュース」「巨大蛇」辺りはまだわかる。
でも日本の「ちゅ~る」とはなんぞや?
しかも作中で美味しそうなカナッペに仕立てている。
だいたいこの手の本でもひとつは食べてみたいものが見つかるはずだが、ひとつも見つからなかった。
でも生まれ故郷広島の和邇料理が出てきて少し嬉しかった
(広島でワニといえば🐊じゃなくて🦈のことを指す)
わたしも大概いろんなものを食べてきたつもりだったが、上には上がいるもんだ。
世界は広いなぁと思わせてくれた一冊だった。
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