雪囲
拝啓
冬の名残のまだ去りやらぬ時候、うららかな、、
拝啓
早春のころ、春寒次第に緩み、、、
拝啓、拝啓、拝啓、
どうやら二月が過ぎ去り気づけば三月、春の気配を感じる季節になりましたね。
陽光が心地よく、多幸感にあふれています。
ぼくは相も変わらず心にぽっかり穴が開いたようで、今も空を眺めてわけのわからないことを言っています。
少し恥ずかしいことのように聞こえるかもしれませんが、昔のことを思い出して懐かしくしていました。
3月、いつもどおり、この時期はどこかさみしく、視界の彩度は低く、突然の希死念慮、形容しがたいどんよりした感情に襲われます。
そういえば駅ビルのコンビニは閉店だそうです。
みんなで過ごした場所が一つなくなるというのはどこか何とも言えない感情に襲われますね。
また少し生活が不便になります。
もう、どうでもいい話でしたね。
こんな街の話。
久しぶりに部屋からでました。
空は明るく、青い空はどこまでも続くようで、とても綺麗でした。
おおきなな空を眺めていると、どこか前向きになれるときみはいっていましたね。
何度考えても、この巨大な空は自分のちっぽけさをむざむざ見せつけてくるようで
いまいち好きにはなれません。
前に進んでいく君とここに止まったままのぼくのいちばんの違いは
たいしたことはなくて、こういう小さいものの見方、その積み重ねなのでしょうね。
僕はいささか後ろ向きすぎる。
今ではみんなの言っていたことがよくわかります。
春が近づくと寂しいこと、悲しいこと、どうしようもないことばかり考えてしまいます。
貴方は元気でやれていますか?
こういう話、最初に書いておくべきでしたね。
久々に連絡を取って、遠くで頑張る君たちのことを意識するより先に、自分のことばっかり。
「頑張っているのは自分だけ」
そうやって周りに目を向けなかった結果が今の自分なんでしょうね。
不思議な気分です。
元気でやれていますか?
春の気配はどうですか?
今日も幸せであると嬉しいです。
敬具
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