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フレネルレンズって実は凄い?

先日来作っている「3Dプリンタで作るRittreck View用5x7フィルムバック」ですが、モノとしては完成して機能面は特に問題なしになりました。

で、機能面が出来たらあとは性能面。
なんですが、フィルムバックの性能といえば
・フィルムケースの出し入れのし安さ
・光漏れしない
・フォーカシング、構図の見安さ
と言ったものがあると思います。

現状、この3つの性能で一番頭が痛いのが3つ目の「フォーカシングや構図を見やすいかどうか」といったところ。

この性能を上げるには、
・フォーカス面となる擦りガラスの擦りの品質を上げる
・どうにかして像を明るくする
といったアプローチが有効かな、と思いまして、試してみました。

まずは擦りガラス品質ですが、アクリル板を#120→#400→#800→#1000と、紙ヤスリの結構粗いモノからしっかり擦ってみました。

結構ガッツリ擦ってみました

やはり擦りガラスと比較するとかなり粗いし、擦りガラスの「くもり」具合は本物の擦りガラスと比べると足りない感じがします。
ただ、最初に作ったものと比較すると、

最初に作った擦りガラス

まぁややマシになっているかなと思います。

続いて考えるのは明るさの向上。
出来れば、このフォーカシンググラス全体、中央だけじゃなくて端っこの方までちゃんと像が移るようにしたいところですが、こういうときに使えるのがシート状のレンズ、フレネルレンズでした。

擦りアクリルに安物フレネルレンズを貼り付け

フレネルレンズは、もちろん拡大の効果もありますが、「光の方向を整える」という効果もあるようです。
コイツを貼り付けることで、レンズを通った光がフォーカシンググラスの広い範囲に拡散してくれるのでは、というのが今回の悪巧み。

で、実際どうなったかですが、
・屋内
・蛍光灯の明かりで
・カメラのフォーカシンググラス側はちょっと暗くした
という環境で実際に写してみました。

フレネルレンズ付きフォーカシンググラスでの像

最初に作ったモデルと比べると、明るさはもう段違いです。
隅までハッキリクッキリというわけではないですが、冠布を被らなくても像を確認できます。

ルーペで確認しても特に像がぼやけていたりということも内容で、これはこのまま使っても問題はなさそうです。

今回使ったフレネルレンズは、ちょうど2L判のサイズ2枚組で550円。
お値段的にもかなり手頃で、実に安上がりな対策になりました。

テープで貼り付けたりとまぁ仕上がりは人様にお出し出来るようなものではないですが、とりあえずはこれで5x7フィルムバックの性能向上も出来たかなと思います。

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