ハグが欲しいときに読みたい『前に進む力』を土井英司さんがご紹介くださった!
朝起きたら日本のお友達 井出元子さん からメッセが届いていました。「土井英司さんのビジネスブックマラソンで、みぎわさんの名前見つけて嬉しくて」と。
おやまあほんとだああ〜〜
土井英司さんの大人気メルマガに登場!光栄です!
私は米国の名門ジャズバンドVanguard Jazz Orchestra(以下VJO)チーム史上、たったひとりだけの日本人チームメンバーでした。VJOはジャズ史に残る団体で、歴史・伝統・革新すべてを持った魅力的なバンド。世界中にファンがいます。
10年働いて、9つの国際ツアーと2枚のアルバムをプロデュースし、私自身のアーティスト活動が忙しくなって引退。このアルバムは2枚は、いずれもグラミー賞にノミネートされました。のちにVJOは50周年を迎え、その歴史を辿る豪華な本ができて、私が手掛けたお仕事を紹介するページも作っていただきました。この事実がこのBIG BANDというジャンルで頑張っている日本の皆様にとって、1つの希望になればいいなあと願っています。
(日本の若いみなさん、人生は面白いですよ!
こんなことも起きるんだよ!)
独り占めが苦手な私の思いつきからスタート
さて、『前に進む力』が出るきっかけの言い出しっぺは、他でもない、わたしだったのを今回思い出しました!(忘れてたw)
著者のダグラスとはしょっちゅうミーティングしていたのですが、彼があまりにも良いセリフを大量に言うのです。それで「彼の言葉は良すぎる。独り占めしていちゃだめだ!」と、トークショーを企画・実施。リクルート時代の同期である常見陽平くんと跡部徹くんが「本もいいよ。違う伝わり方になるよ」とアドバイスしてくれて、出版の話に至ったのでした。(改めましてありがとう)。
『前に進む力 人生のチャンスをつかみとる47の方法 :ダグラス・パーヴァイアンス&跡部徹共著』土井さんのおかげであっという間にAmazon在庫切れ!お急ぎの方はKindle版を。Kindleアプリを入れれば携帯でも読めますよ。
作っている間に311が起きてしまった
編集担当の千葉さんと跡部くんと3人でこの本を作っている間に、大事件がありました。311(東日本大震災)が起きたのです。
世の中が大混乱で、私の心も傷つき、節電しているから家中真っ暗で。そんな中、こたつ布団にくるまって、原稿チェックをしました。ものすごく必死だったのをよく覚えています。
311で傷ついている方にも読めるようにしたい、きっと今の世の中に必要だから中学生でも理解できるような言葉にしたい、という路線変更をお二人に提案したら(物凄く仕事量が増えるのに)快諾してくださり、3人で語尾をかなり細かくチェックして、優しい、包み込むような言い回しの本に仕上げました。
コロナ禍で、土井さんが見つけてくださる奇跡
そんなたいせつなたいせつな本に、土井英司さんが着目くださいました。何年も前に、偶然私のジャズ講座を聞いてくださる、という形で出会った土井さんと、今流行中の音声SNSサービス #Clubhouse で再会。そこに編集担当の千葉さんも偶然加わり『前に進む力』の話になり。
コロナ禍で辛い気持ちの方が多い今、再度この本のことを広めてはどうか、とご提案くださったわけです。
そうだった!
コロナ大変!どうしようどうしよう!と右往左往しすぎて、わたしったら、この素晴らしい本を10年前に作ったことが頭から抜け落ちていました。
ダグラスは底なしの愛の人。跡部徹くんは知性と品性と思いやりの塊のような人。千葉さんも、こだわりと熱量と品性と編集技術が人の形になって、服を来て歩いているようなプロ中のプロ。そういう人たちと、あの、日本が本当に苦しかった年に一緒に作ったこの本を、ありとあらゆる本を作って&紹介してきた土井さんが見つけてくださるという奇跡。
人生って時々、すっごく良いことが起きるんだよな〜、としみじみしています。
今ハグが必要そうな方が周囲にいたら、是非勧めてあげてください
この本は、本当にいい本です。優しい本です。愛とヒントがいっぱいです。ダグラスが傷つきながら見つけてきた宝物の言葉が、たくさんたくさん入っています。
実はダグラスが話した英語を日本語に訳したのはほぼ全編わたしで、訳す際には細心の注意を払って彼の人柄が出る単語を選びました。彼がもし日本語を話すとしたらこの言葉を選んだはず、という言葉ばかりを集めています。
もし今、なんらかの理由でハグが必要そうな方が周囲にいたら、是非この本を勧めてあげてください。土井さんのおかげでAmazonから在庫がなくなっていますが(土井さん改めて、ありがとうございます)中古はまだあるようです。Kindle版もあります。
千葉さんがこだわり抜いてくださった装丁が素晴らしいので、本をご希望の方はできたら状態の良いものを買ってみてください。手触りが素敵で、白いカバーは陽にかざすとキラッとします。各章の見出しを囲む飾り罫も見てね!それと、カバーを外してハードカバーの本体に書かれた絵も、絶対見てね...これがダグラスが吹いている楽器なんですよ(^^)。
長々と書いちゃったけど…愛は時を越えて伝わるんだなあ、というのが今回の感想。本当に良い仕事をすれば、奇跡はずーっと続くんだなあ!というfactもremindして頂けました。10年前にこの本が出たこと自体が奇跡だったけど、こうやって10年後にも奇跡が起きるとは。人生はときどき、ものすごく素敵です←同じことを2回言う人。
最後になりましたが、東日本大震災で辛い体験をされたみなさま。ちょうど10周年の年にコロナ禍があたり、更に辛いおきもちの皆さまも多くいらっしゃるのではと想像しています。NYに来てからも、あの日を体験された方々の思いを忘れて過ごした日は一日もありません。あの日だけでなく、その前にも後にも、日本ではたくさんの災害や事故が起きましたね。辛いことを体験されているみなさま、少しずつでも美しいものに癒やされる時間や、優しい気持ちになれる時間が毎日の中にありますように。心よりお祈り申し上げます。NYより、宮嶋みぎわ。