見出し画像

生実冬


先月、私の詩を読み聞かせるイベントを終え、軽く打ち上げをしてお開きとなった後に、

「仕事の都合で間に合わなかったんですけど……」と、コラボ作家の幼なじみの男女二人が駆けつけてくれました。

展覧会場を、私の詩集を手にぐるりと鑑賞した二人は、それぞれ別の詩から胸に迫るものがあると話してくれて。

そして、展覧会期間中に詩集をお買い上げくださった方には、もれなくお好きな詩を朗読させて頂いてます……と、詩集の中にある詩をリクエストしていただき、お一人ずつ個別に朗読をさせていただきました。

心を込めて……

女性の方は、今置かれている状況とその心境に合う詩だったようで、今にも泣き出しそう。

男性の方は、その後の会話で

「実冬さんとの会話の中にあるリアルな生の声が聞きたいし、知りたい。」ーと言われて。

会話の中から価値観や考えがチラチラと見えるところに、より詩のリアルさが伝わるのかなぁ?(自己分析中)

詩を描く時には、あまり自分を投影しすぎないように敢えてしているようなところはあります。

実冬の体験や経験によって描かれている物語ではあるけれど、それぞれ置かれている立場や環境、年齢が違った人が読んだとしても、自分と似通ったエピソードを見つけ、感情移入してもらえるかな……ぐらいに思っていて。

「私のコトなんて誰も知りたいと思わないんじゃないのん?」

と、思い込んでいただけに、若い世代の男女からの率直な意見に少し戸惑ってしまいました。


ギャラリーのオーナー曰く……


SNSやインターネットでの情報過多の中で

何が嘘で、何が真実かが見えてこない。

だからこそ、今の若者はよりリアルさを求めているのではないか……とのこと。

なるほどね。


そんな訳で

自然の流れでリアルな実冬がはみ出てしまったとしても、臆することなく堂々としていたら良いのかもしれませんね。




実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊