空虚な焦燥感(リバーズエッジ)
《リバーズ・エッジ》 岡崎京子
眠れない夜、無性に観たくなるじめっと悶々とした映画
混沌とした時代で鬱屈な闇深く未熟な欲で傷つけ合い古傷を舐め合い生きる若者の苦悩は非常に暗いが、
すっと消え堕ちそうな中にも生きることへの望みと焦燥感が登場人物それぞれにあり魅力を感じた
この作品は無駄な希望や安心感を与えてこないのが良い
"後味が悪すぎる""気味悪い"と低評価が多い作品だがそれはこの残酷で生々しい現実に皆が目を背け見ないふりをしていた全てが詰まっていたからではないのだろうか
私は近所の放置された野原を見つめ山田くんの"秘密の宝物"を探してしまった
この作品に"面白かった""感動した"という感想を持つ人を私は好きになれない
小沢さんの歌声と独特な雰囲気にも惹き込まれます