misa   

ひとりごと

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最近の記事

全て今更

見上げるほど積もっていた雪もすっかり溶けて 地面が見えスニーカーを履けるようになった もう春だな。って雪が完全に溶けて無くなってから気づいて、あんなに大きかった雪の山も無くなっちゃうんだなって。雪だからいつか溶けるのは当たり前だけど人の気持ちの変化も同じ感覚だな。って思った。上手く言えないけどそう思った。 失ってから相手の存在や本当の自分の気持ちに気づくのではなく、もう随分前から気づいていた気持ちに向き合わず溶けるのをただ待っていただけ それを今更って都合いいよな な

    • コーヒーが繋げた幸せ

      「今月中に記事を投稿すると連続投稿5ヶ月」との通知に釣られnoteを開いた 最近は風が強いが天気は良く日差しが暖かい 冬の終わり時、夏へ向けてワクワクする春への季節の変わり目も好き 何を書こうか、、、 散歩中偶然見つけた喫茶店の話をしよう コーヒーの種類がたくさんありカウンターで焦ってしまい最初に目に付いたブレンドコーヒーを注文した 私は1人がけのソファ席を選んだ とても広い店内で席の間隔もちょうど良く 時がゆっくりと流れているように落ち着く空間だった 一瞬でお気に入

      • 翳る記憶を美化し続ける

        価値観や感性が合う人とは互いに程よい距離感を保ちつつ、だからこそ深い話ができる だが関係性が深くなるほど、頭で感じる共感より身に沁みるシンパシーをより抱くと互いに与える影響力が強くなる そのため人は好きな人を恣意的に捉え、本能で行動しすれ違い、傷つかないよう遠慮しながら生きてしまう 私は恋愛において別れが辛いというよりかは、 会えなくなる未来を考えると辛くなる 継続できる関係とは、大切にしたい繋がりを互いに不器用なりに寄り添い、感じたことを伝え合いながら共感して一瞬一瞬を

        • 秋の終わりに何を感じましたか

          無性にnoteを書きたくなり久しぶりに開いてみた いざ書こうとすると手が止まってしまう センチメンタルな曲を聴きながら涙が溢れる 秋は別れの季節なんだってさ、 大切な人との別れがあっても悩んでも迷っても いつもと変わらず流れる世界があった それはどこかで耳にした「大人は何も言わずにぱっと存在を消すんだよ」を実感した日だった 雪と混ざり合った落ち葉をゆっくりと踏みながら歩いたいつもの散歩道 どんなに笑い合って意気投合した長く深い日々があっても一瞬で終わりを迎えてしまう 過

          「人に期待しない」の繰り返し

          20代前半、人に期待しすぎて予想外の返答が来たとき"裏切られた"と傷ついた出来事が多くあった それから今日まで「人に期待しない」という間違えた気持ちで自分から逃げてきた もちろん期待することはゼロではない だがその心情が沸いた瞬間感情の波を一気に下降させ一定に保つ癖がついてしまった そのせいで本当に楽しい時、好きな人に会った時 心を動かすことが下手になった 自ら創り出した迷路は複雑すぎる 傷つくことを防ぐための「人に期待しない」は単なる欲の抑圧でしかないと学んだ 自分の期

          「人に期待しない」の繰り返し

          夜空はいつでも最高密度の青色だ

          《夜空はいつでも最高密度の青色だ》 最果タヒ 最果タヒさんの詩集が映画化され、あの詩集をどのように映像に映すのか気になり観てみた 「都会を好きになった瞬間自殺したようなものだよ」と冒頭からこの物語をまとめるに相応しい言葉の表現だった 「君に会わなくてもどこかで息をしている、心臓を鳴らしている、だからそれでいい」と美香は言った 私のいない日常にも平気な君の顔を想像できるから私もそれでいいと思った 「死んでしまうことを不幸だと思うなら生きていくこともできない」と岩下さん

          夜空はいつでも最高密度の青色だ

          あの花が見る東京人間

          東京からの帰り便私は無性に涙が込み上げてくる 東京は輪郭を曖昧にする乱れた欲望の街にも空虚な思いを掬い上げてくれるような稀に優しさがあり居心地が良く感じる ・・・ 羽田空港からモノレールで都心へ 前車両の揺れがスローモーションに見え酔った 4人掛けを広々使っていた私 向かいに初々しくおそらくまだ付き合っていないだろうカップルが座った 私のキャリーケースが邪魔をしていたがそれにより 2人の膝が寄り添っていたから 「まあいっか」と褐色の川を眺めた JRで仲良くなったおじ様に教

          あの花が見る東京人間

          空虚な焦燥感(リバーズエッジ)

          《リバーズ・エッジ》   岡崎京子 眠れない夜、無性に観たくなるじめっと悶々とした映画   混沌とした時代で鬱屈な闇深く未熟な欲で傷つけ合い古傷を舐め合い生きる若者の苦悩は非常に暗いが、 すっと消え堕ちそうな中にも生きることへの望みと焦燥感が登場人物それぞれにあり魅力を感じた この作品は無駄な希望や安心感を与えてこないのが良い "後味が悪すぎる""気味悪い"と低評価が多い作品だがそれはこの残酷で生々しい現実に皆が目を背け見ないふりをしていた全てが詰まっていたからではな

          空虚な焦燥感(リバーズエッジ)

          感傷的に意味などない

          今夜はいつもより深く感傷的になってしまい胸の奥から込み上げてくる謎の塊を必死に堪えながら綺麗に並べられた晩御飯を見つめた。 箸が進まない。上手く飲み込めない。 親の切った1ミリ幅に手間をかけられた千切りキャベツより コンビニの"洗わずそのまま食べれるカットキャベツ"の方が美味しいなと感じた 私がゆっくり食べるものだから白米は温度を無くしていた 散歩をするには少し寒いか。 今夜をどう乗り越えよう。 部屋の隅で雑に積み重ねられた小説を見つめた 本は私のことを干渉せず否定も肯定

          感傷的に意味などない

          生きる醍醐味

          昨日手に取った本にて、 "何かを主張する時も人目を気にすることなく楽しんで!"と綴られていた 聞き飽きた文字の並び。面白くない。 このセリフは誰もが言われたり感じたことがあるだろう 領域が広過ぎて難しい、なんとも無責任。 だから世代関係なくニュース報道されるほどに問題視されているわけで、 "人目を気にすることなく"と言う言葉に縛られ生きづらさを感じるので私は好きじゃない まぁ自分らしくと言い換えられても自分って何だ。と疑問が増えるだけ 何か失敗しても、今日やろうと思って

          生きる醍醐味

          欲だのなんだの

          7:30 ローソンのツナサラダ巻は今日もぎゅうぎゅうに詰め込まれていた みんな苦しそう。ちゃんと息できているだろうか。 「5個だったのに4個になってる…」と冷蔵ショーケースに向かって隔世の感を突きつけられた。 ツナも急に居場所が狭くなって驚いただろう。 カフェラテには合わないなと躊躇ったがツナ達を救出 ついでにレジ横の販売戦略に引っ掛かりバターどら焼きも救出 カフェラテは当たり前のように自ら仲間に加わってきた 太陽が痛い中自転車を適当に走らせ適当な公園のベンチでひとりピクニ

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          花の欠片を追って

          14度の微雨 新入りの本を横目に今日は引きこもり日和だなと重い身体をベッドから滑り起こしのそり洗面所へ 人生が変わると言われ奮発し矯正されたストレートヘアの寝ぼけ眼の自分が鏡に映っていた 生まれ変わった姿に再び感動を覚え誰かに見てもらいたいと心躍り、一軍のカラコンを付けた 外に出ると今日も湿気は上機嫌で意地悪だった 誰かに自慢したかった髪は風のせいで振り乱れ前が見えなくなった いつものローソンにてお決まりのセリフ 「カフェラテのアイスMひとつ」 ちゃんと休みをもらっているの

          花の欠片を追って

          存在価値への共依存

          私と母は似ている。似すぎている。 母の背には最近どこか寂しげな孤独さを感じる マザーという映画を見てあそこまでの共依存は行き過ぎたものだと感じたがそれに似たものは私と母の間にも生まれているのかもしれないと思った  冷たい孤独さは私が生み出しているのかもしれない 私は母の機嫌でその日の1日が決まる 母は私の機嫌でその日の1日が決まる 小学生の頃から感じている違和感 なぜこんなにも母の目線、機嫌を気にして生きているのだろうか 休日が合えばドライブしたり買い物に行ったり 恋

          存在価値への共依存

          擦り切れるような刹那の恋

          《NO CALL NO LIFE》 去年小説で読んだ17歳の脆く欠陥だらけのラブストーリーがU-NEXTで配信されていたので観てみた 色彩、カメラワークが美しく残酷で惹き込まれた 分かってはいるけどそれでもどこまでも春川と一緒にいたいという有海の気持ちに私はどこか繊細で苦しくも愛おしく憧れを感じた 少しでも動くとすぐに落ちてしまう線香花火のような関係は切なく儚い あの終わり方に様々な意見があるが私は2人だけの世界観に胸の奥を突き動かされた メリーバッドエンドでもいい

          擦り切れるような刹那の恋

          舌に残った淡さ(蛇にピアス)

          14歳の夏「蛇にピアス」という小説に出会った たまたま立ち寄った本屋で題名に惹かれ軽い気持ちで購入した121ページの薄く重いストーリー 家の近くの海賊公園で時間を忘れ夢中で読んだ 門限を過ぎ母の機嫌が少し悪かったのを覚えている 14歳の私には想像でしか分かりようのない言葉がたくさん詰め込まれていた 表紙が黄ばみ角が丸くなるまで何度も読み潰した 当時の友達Nちゃんも1日で読み終え「私のまだ知らない世界だった。なんかドクドクしたよ教えてくれてありがとう」と言った 今はどこで何を

          舌に残った淡さ(蛇にピアス)

          未熟な煙の行方

          生ぬるい追い風が馳せる帰り道 ふと思い出し吸い飽きたメビウスを吸ってみた シンプルなタバコの味 弱々しい元カレの背中 ローソンの陰で初めて吸った20歳の夏 センチメンタルな気も一緒に吐き出せやしないかと深く吐き噎せた夜半 メビウスでは物足りなくマルボロを吸い始めた21歳 気づけば深呼吸がため息に変わっていた 日々の暮らしの嫌気に心が追いつかない いや、この鬱々はタバコのせいか、 朝帰りを続けていた私がこの1ヶ月まっすぐ家に帰るものだから母は「具合でも悪いの?」と心配をした

          未熟な煙の行方