忘れたいこと、忘れられないということ

恥ずかしかったこと、つらかったこと、悲しかったこと、後悔したこと。

私はマイナスの感情をプラスの感情に変えるのがすごく苦手で、忘れたくても忘れられない、ふとした時に嫌な出来事が頭をよぎってしまう、トラウマ・フラッシュバック、そういったことが起こる毎日です。

一人反省会をする癖があるからなのか、回想することによって脳裏に焼き付けられてしまうからなのか、本当は良いことも悪いこともどんな記憶も人より覚えていて。
だけど、友人に記憶力が良いと思われない努力は必要で。
忘れたふりをすることで自分を守っているのです。どれだけの時間が流れても嫌なことは自分の記憶からいなくなってくれないから、いつまでたっても心の整理がつかないから、ネタにできるほど強くはないから。忘れたふりをして嫌だったことの話題が出たときは、「覚えてない」と嘘をついてとぼけて、次の話題に流れてくれるまで精一杯作り笑いをする。こうしないと自分のことを守れない。

いつのまにかこういった小さな嘘をたくさんついて、偽りの自分が完成して、猫かぶりな自分が嫌になったり、孤独を感じたり、自業自得のくせに自己嫌悪になったり。

だからって、本当の自分をリアルの友人にさらけ出したいとは思わない。自分の奥深さは面倒くさいに違いないから。私は猫をかぶることも嘘をつくのも悪いことだと思わない。

忘れられないことを忘れられない私だから、過去の話をしない人や、色んなことをすぐに忘れてしまう人は、すごく居心地が良いと感じるのでした。

どんな孤独が訪れようと、どんな痛みを受けようと、
感覚だけは閉ざしちゃいけない。
( SURREAL / 浜崎あゆみ )

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