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小学生に1日1日をわくわく過ごしてもらいたくて「おうちしょうがっこう」という居場所をつくった

オフラインの過ごし方のサポートを目的とした
オンラインの「居場所」を作ろう、と思い
「おうちしょうがっこう」という場を始めました。

(始めよう、と思った経緯はこちら)

多くの子どもが学校に行けない今。
オンラインの授業を行うべき、と言う人もいるけれど
1日中モニターの前に座っていれば、それでいい、という方法は
私の好みではないな、と思った。

せっかくの有り余る時間。
子ども自身が、わくわくしながら何をしようか考えて、実現させる
そんな毎日をサポートする場を作りたいと思ったのです。

対象は小学校1,2年生のみ。
セキュリティを考えて知り合いと、その友達限定での募集。
そんな限られた状況なのに2日間で30人を超える方から連絡がありました。

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事前説明会を経ての初日。
始めて出会った子どもたちは、
折り紙や工作や、ブロックの作品、いつも頑張ってるドリルなど
それぞれに、「見せたいもの」を用意してくれました。

そこからの1週間。
小学校の挨拶を2年生に教えてもらい
小学校風の挨拶で毎日声を出し
教科書を紹介し合い
好きな本を伝え合い
クイズや手遊びをして
「今日がんばること」を考えて
そして
まぁ沢山の「昨日やったこと」を見せ合いました。

子どもたちは毎日、今日は何を見せようかと用意して
ボクもワタシもと、手を挙げてアピールし
そして見せられたことに満足して
「今日がんばること」を書いて、見せてくれるのでした。
他の子どもの内容に触発されて、あ、これも、これも・・・と
書き足す姿もあり、お互いに影響しあっているようです。

そんな子どもたちの姿を、毎朝、頼もしく感じながら
1週間を過ごしました。

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30家族が登録して、毎朝25人くらいが参加する状況は
まぁうまくいっている、と言えると思います。

今のところ、こんな風にうまくいっているのには
いくつかポイントがありそうです。

・事前説明会を行い、説明会の場でオンラインの使い方の練習をして
初日からスムーズに始められるようにした。

・子どもがなじめるか不安のある保護者の方からは個別に連絡を頂き、
個々の子どもに合わせた関わり方ができるようにした。

・保護者の方には、関係者だけが見られるSNSで毎朝の様子をお伝えした。

・毎朝出席を取り、子どもの名前を呼ぶことで「自分の居場所がある」と
感じてもらえるようにした。

・2年生に「小学校のことを1年生に教える」という役割を担ってもらい、
発言の機会を作った。

・「今日何をするか」を紙に書いて画面に向けて見せてもらうことで、
人数が多くても、子どもたち1人1人をフォローしやすかった。

・「昨日何をしたか」を見せ合う時間を作り、
子どもたちが、毎日何かをがんばろう、と思うモチベーションになった。

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とりわけ、印象的だったのは
「昨日したことを紹介する」時の、子どもたちの姿でした。

子どもたちは、どの子もどの子も、毎日を一生懸命生きている。
そして、その一生懸命に誇りを持っている、って
ひしひしと感じたのです。

私たちが何かを用意するよりも
自分の作品や、オススメの本を見てもらうことが、
ずっとずっと楽しみで。

それは、
自分が過ごしてた1日を認められた、って喜びなんじゃないかな。

私の想像に過ぎないけれど
学校に行けないこの時期、子どもたち自身も
こんなに学校に行っていないけれど、これでいいんだろうか、と
言葉にならない不安があるのかもしれない。

だから
毎朝決まった予定があること。
少しばかり学校っぽいこと。
同じように過ごしている仲間の存在が感じられること。
そして
自分の過ごし方を誰かに肯定してもらえること。

そういうことが、心の安定につながるんじゃないか。
なんてことを感じています。

何だか、子どもの姿1つ1つに
はっとすることの多い1週間だったなぁ。

「おうちしょうがっこう」は来週も続きます。
この取り組みの中から、子どもとの関わり方やオンラインの使い方など
もっともっと新しい示唆が得られそうです。

リンク元:こども×おとな×しごとプロジェクト

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