図書館は おたからの山
電車に関わるプログラムを開催する。参加する子どもたちが待っている間に読めるようにと、電車の絵本を図書館に借りに行った。
図書館の本って、借りに行くタイミングによって、ラインナップが意外と違う。前に借りた本が見当たらないこともあるけれど、新しいお宝に出会える日もある。そういうのが楽しい。小さい子どもとお母さん向けのお話会用に絵本を借りる時は、その日、そこにある絵本の中から選ぶ、偶然の出合いみたいなものも楽しんでいる。
今日は、電車だ。だいたい見るコーナーは決まっていて、まずは科学図鑑系の絵本の「のりもの」の棚。赤ちゃん絵本のコーナー。
読み物の絵本は、時間があれば隅から隅まで探すけれど、急いでいる時は、お目当ての作家さんの棚を見る。『せんろはつづく』のシリーズの鈴木まもるさん。とよたかずひこさんの『でんしゃにのって』とそのシリーズ、電車絵本が有名な間瀬なおたかさん。
電車の絵本を探すようになってから、鎌田歩さんが、電車のまわりのお仕事に目を向けた絵本を何冊も出していることを知った。『ふみきりくん』とかいいよね。それから、岡本雄司さんの、駅や街並みをテーマにした絵本にも出合った。写実的なんだけれど、ラインのシンプルさがちょっと可愛らしい。
こんな風に、何かの目的を持って絵本を探すと、新しい絵本や、初めて知る作家さんに出会えるのがとても楽しい。
今日は14冊借りた。カウンターで手続きをしてくれたスタッフさんが「電車の本、こんなにあるもんですね」と声をかけてくれた。「すみません、一杯借りちゃって」と思わず答えたら「いえいえ、いいんですよ。たくさん借りてください。」と言ってくれたので、ちょっと安心。電車好きさんの楽しみを根こそぎ借りてしまったんじゃないかと、ちょっと気になっていたのだ。(プログラムが終わったらすぐ返すね。)
図書館はおたからの山だと思う。今まで知らなかった楽しいことが、あれもこれもと並んでいる。今、お子さんが「ちょっと好きになりかけていること」に関する本を探しに図書館に来る、という使い方もおすすめ。1つのテーマに沿って本を探すと、今まで目に留まらなかった本にも出合えるからね。