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詩: 縄ばしご


夜の中で目を閉じている
私のくらやみに
パラッと 縄ばしごが下りてくる
最初の段 
 「言葉は階段のように」
その次の段
 「わたしの内側に下りてゆく」
その次の段に足をかける前に
心を決めて
そっと布団から抜け出す
縄ばしごをたどれば
たどりつける何かがある
それが詩になるとわかっている
ただし下りるときにたどった言葉は
二度と踏むことができない
だから
先を見ないように気をつけて
ノートとペンを用意して
息をつめて書きとめる
一段一段
来た道がわかるように




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みえる
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