詩: 黙想
ひとりだけで
だまっている時間
頷くことすらせずに
だまっていたい
そこに行くまでに
少しだけ
書く時間をつくり
脳にうずまく言葉を
排水する
このページを書いたら
からっぽの頭で
心をだまらせる
練習をしよう
心の声を大事にする
教えから離れて
大事なものなど
何もないという
教えに浸かりにゆく
しばらくして
目の前の景色を
好んでいるのに気づく
心の声で
好きだというより
ずっと大きな全身で
好んでいることに
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