葉月某日日記/2024
某日。
毎年恒例、九州への帰省の季節。
下の子が、自分と年の違わないいとこたちが毎年ひとりで飛行機に乗って九州に行くことに興味を持ち、今年は自分も挑戦することにした。(なお、数日後に上の子と私が追いかけて帰省する形)。
当日、空港の搭乗口まで送る。別れ際、「さみしい、いきたくない」と泣くのではと思いきや、「いってきまーす!」とにこにこ堂々手を振りながら行ってしまった。
その頼もしい背中を見送りながら、寂しくなってしまったのはこちらの方だった。
某日。
私と上の子も帰省して数日、毎日あれこれ楽しいものの、「そろそろ家に帰りたい」という気持ちになってしまう。
家を出てから20年近く経つけれど、こんなふうに思ったのは初めてだった。
子どもが生まれてしばらく経って、あーだこーだと言いながら自分たちの生活をしている家が「自分の家」になってしまったのだろう。もちろん実家もちゃんと「自分の家」なのだけど、もうそこには別の暮らしがあって知らない時間が流れているのだと。とても今更だけれど。
これまた寂しい気持ちを覚える。
某日。
週末から右目に痛みを感じる。
しょぼしょぼと沁みる痛みがあって、日光が眩しく感じる。スマホを見るのも、本を読むのも、テレビを見るのもしんどくて、目を閉じているときだけ安寧の時間。
しかしずっと目を閉じているわけにもいかないので、気合いで生活するも、目が痛い、思うように見られないというストレスは大きく、日常生活において自分がいかに目を使っているかについてまじまじと考えさせられた。
目の辛さに耐えられずいつもより早く床につきながら、実際に失くさないとわからない大切さってあるよね…と、ベタベタなセリフっぽいことを思ったりする。
なお、週明け病院に行ったら黒目に傷がついていたそうで、薬で随分と楽になった。回復待ち。
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