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【東京さんぽ】神田古本まつり🍂 秋と本とおひとりデート

神保町の古本まつり。
最終日になんとか滑り込み。午前中からふらふらと。

秋の日差しがポカポカとあたたかい気候。
おまつり日和なのです。


本日の予算は、2000円👛
多くもなく少なくもない金額かと。

先に目安を決めておくと、あれもこれもとならずに、あれよりもこれ、となりやすい。それに、遠足のおやつ選びみたいに、ひとり〇〇円までですよ!と決まっている方が、なんだかワクワクする。

まあ、本当に欲しい!に巡り合った場合の例外はアリなのですが…これは大人の特権(お守りとして諭吉さん一枚を忍ばす)。



それにしてもひろい広い。

背表紙を目でなぞるように一冊ずつ。丁寧に。
欲しいなあ〜いいな〜は、そりゃもう、たくさんある。

手に取ってはパラパラと、表紙のデザインや素材を眺めて、手放し難いなあと別れを惜しむ。迷ったらとりあえずやめとく、これは私のお買い物ルール。

ゆっくり見たい気持ちもあるけれど、テンポ良く進んでいき、はたっと立ち止まる、そんな瞬間があるのが理想かなあ。



およそ半分をふらりとしたであろうタイミングで、お昼を挟む。

神田といえば、カレーライス。ラーメンも焼肉も魅力的。なんたって、古本まつりは体力使いますからね。

サラダからスープ、ピザにパスタと続く。
デザートに珈琲ももちろんお忘れなく。


結局、サイゼリアでもりもりフルコースを注文。
「どんどん遠慮せずに食べてね」と、自分を奮い立たす。

これはおひとりランチの楽しみなのです。



さて、午後の部。後半戦。

人が増えてきた。

ゆっくりと、でもガツガツ進む。


ぶつかりそうになりながら、互いに譲り合って、本棚へと手を伸ばす。


背表紙を指差しながら確認し、はたっと手が止まる。すっと本を引いてパラパラと開いたら、心を決めたように素早くお会計へと向かう女性。

ふっとアルコール臭が漂うおじいさま。手に取った本は、季節の植物に関する本。ああ、このキャップは幸せを運ぶよ。

「この建築は⚪︎⚪︎と言って、これが結構好きなんだけど、でもこの本を買うかどうかはまた別の話であって…」と心の葛藤を相談する男性とその友人らしき男性。


こんなさまざまな瞬間も、”お祭り”の楽しみなのだと思う。本への向き合い方は、人それぞれ。それがいいなあ、とくすくすっとする。


陳列されている本を眺めて、いつの時代のものやら、というものもあれば、あれれ?記憶に新しいぞ、というものにも出逢う。

本屋に並んでいれば、魅力的であろう本も、今日という日は少し物足りなく感じる。やはり”古本”らしいものを求めている自分がいるのだろう。

古めかしいけれど、新しく感じる、そういうものを。




心がたぷんと、本の重みがずしりとしてきたところで帰路へ。


購入済みのひとつひとつを綺麗にしていたら、

「これ、いいね」

と声がした。

お留守番していた夫だ。
ふたりで出向かなかったのは、夫がさほど古本市に興味がなかったから。けれど、こうして「いいね」を共有できるのはちょっと面白い。

ひとりだからこそ、うんと満喫できる、というのもある。
だからありがたい。


さて、今晩は神田で食べ損ねた、カレーを作りましょうかね。

🍛🍛



(おまけ📚)

新しい仲間たちをご紹介。

町に関する本たち。
京都が恋しいので本でこころを満たすことに。
写真や絵だけでなく、文章で「美」を伝える。
そういう方に憧れを抱いています。
左) ユトリロとユトリロ母展の画集。これは買いです!
右) 臨床に関する本。医師の経験をエッセイ仕立てで書かれている。コンパクトながらあたたかい一冊です。


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