〈展覧会のきろく✍️〉ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム @パナソニック汐留美術館
かんかん照りのお天気が続きますね。
お洗濯物がよく乾くわあ~と思いきや、いきなり大雨に見舞われる。
暑さと雨に注意報です⚠️☀️☔️
さて、🌂
心と身を清らかにするため、
先日こちらの展覧会にお邪魔してきました。
椅子?北欧家具?有名どころのデザインとは一風変わってるような…
疑問がいっぱい。概要を見ていきましょう。
北欧家具というと、”温もりのある木調のデザイン”を思い浮かべられる方が多いかと思います。
ポール・ケアホルムは、同じ北欧出身ではあるものの、目指すものは他のデザイナーと異なりました。
彼が求めたのは、次世代へと続くミニマルで新しいデザイン。それも、伝統を守ることを前提として。
…
そんなことが叶うのでしょうか?
謎を解明すべく、本記事では
「北欧家具 × ポール氏独自の発想」
に注目しながら観ていきます👀
家具・インテリア愛好家の方はもちろんのこと、
「北欧」「ミニマリズム」「デザイン」にご興味がある方にぴったりの作品展です🌳🌲🪑✨
どうぞお立ち寄りください^^
・
下記の通り、お届けしていきます。
Ⅰ. プロローグ 展覧会概要
まずは、映像をお愉しみください。🪑♪
全体像を感じていただけます。
Ⅱ. テーマごとの紹介
本展は下記4 つのテーマで構成されています。
順番にご案内していきます。
(※下記画像は映像をスクリーンショットしたものです。)
1. ORIGINS 木工と工業デザインの出会い
ポール・ケアホルムは、家具職人の資格を取得後、インダストリアルデザインを学びます。そこで当時教師だったハンス・J・ウェグナーと出会い、職人としてデザイナーとして新たな道を切り開いていきます。
小ぶりの展示スペースを、ベージュの色味がやさしく包みます。木調とも言えるこのアースカラーに、どこか北欧を感じます。学ぶ段階であったポール・ケアホルムの伝統を重んじる姿勢がうかがえます。
2. DESIGNS: 1951-1980 家具の建築家
椅子や家具など代表作50点ほどが佇みます。注目すべきは、素材と構造のディテール。無駄のないフォルムはまるで彫刻作品のよう。建築空間とのバランス、革新的なデザインを生み出した秘訣を体系的に学べる場です。
真っ暗な空間に、ひかえめな灯り。夜の深い時間。眠れない夜に、お気に入りのチェアに腰掛け、物思いに耽る。自然の音だけに耳を傾けて、あとは自分の世界にどっぷりと。この闇は、夜によるものか、自分の世界によるものか、境界があいまいになっていく…
座るという機能を果たしながらも、そこにある存在、反射する輝き、共に過ごす時間、余すことなくすべてを満たしています。それが彼の作り出す家具であり、芸術作品なのです。
3.EXPERIENCES 愛され続ける名作
”あ、これ見たことある。”が見つかります。腰掛けた人は思わず、全身がほぐれていくような安堵感に満たされることでしょう。自ら主張はしない、だがないと困る。そう思わせる存在が一番つよい、とすら思うのです。
(※以下筆者が撮影した写真です。)
4.名作椅子で味わう ルオー・コレクション
パナソニック汐留美術館さんにて収蔵されている、ルオー・コレクション。ポール・ケアホルム作品(椅子)に身を委ねながら絵を鑑賞できる、またとない機会です。絵画を自宅に飾ったら…名作チェアを生活に取り入れたら…と、想像してみるのもおもしろそうです。
大満足の体験ツアーでした🙏
・・・
Ⅲ. (感想)
生活をつくるもの。
食事、仕事。
住まい、家具。
でも、一番大切なのは、やっぱり人なのです。
自分も、家族も、友人も。出逢う人々も。
ひとりのデザイナー人生を通して、
大切なものに気づかせてくれる、展覧会でした。
*詳細*
◾️ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム
会期:2024年6月29日(土)〜 9月16日(月・祝)
開館時間:午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
休館日:水曜日(ただし9月11日(水)は開館)8月13日(火)〜16日(金)
入館料:一般1,200円、65歳以上1,100円、大学生・高校生700円、中学生以下 無料
*参考ページ*
◾️ポール・ケアホルム展 公式HP
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/24/240629/#exhibition-detail-moredetail
◾️Poul Kjærholm Timeless Minimalism 公式youtube
◾️DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)HP, POUL KJÆRHOLM紹介ページ