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鬱の状態から抜け出しつつあるはなし①

そもそも私がなぜ鬱になったかという根本的な原因は、両親や自分を信じられなくなったからです。

そのために、人と自分を信じることをやめていました。

ですが、いつまでもこうしているわけにはいきません。
人は解決してくれない、自分で何とかするしかないのは最初からわかっていたからです。

改善するために踏み出した一歩は、人生の中で一番勇気がいる決断でした。
具体的にいうと、就職活動です。

社会との繋がりをほぼなくした一年以上の期間を経て、再び関係を持とうとするのはとても怖いものでした。
10年以上社会人経験があるとはいえ、こんなに働いていないのは初めてのことだったからです。

その時の気持ちは、自分なんか必要とされていないのに行くの?行くだけ無駄だし、なんできたの?と言われて恥ずかしい思いをするんじゃないの?など、ネガティブなことばかり考えていました。

さらに、面接は苦手だったので、逃げ出したいが気持ちでいっぱいでしたし、面接中も動悸が激しくて会話の内容も覚えていないくらい緊張していました。

結論を言うと採用されました。

担当の方がとてもポジティブだったということもあり、私がネガティブだと思っていたことを前向きに受け取ってくださったのと、色々なことが重なったために、申し込んだタイミングが良かったからでした。

ですが、受かった後も、何かの間違いでは?気が短そうな方だから、すぐに切られてしまうかも?など、相変わらずのネガティブ思考のままでしたが、不思議なことに採用してくださった方とお会いするたびに、心の中で引っかかっていた色々な事の滞りがなくなるのが分かりました。

同時に、この本業のみでは生計が難しいので副業も探していましたが、あちこちで面接を行なっていただくたびに、自分の中の問題がひとつひとつ消えていくのが分かりました。

人と関わるのをやめていた私が、人と関わりを持とうとすること、誰かを信じようとする気持ちが、私の中の引っかかりをなくしていったのだと思います。

私の中での最大の引っかかりは、やはり両親と自分です。

ただ、面接をするたび、人と話すたびに、両親と会ったときの拒否感が少しずつ薄れてきているのが分かるようになりました。

いままで、実家に近づくのが嫌だという気持ちが90くらいだとしたら、85くらいになっている。次は80くらいだと、行くために感じるストレスが確実に減ってきていました。

一番苦しいときは、実家に行くと分かっている数日前から寝つきが悪くなったり、朝早く目が覚めて動悸が激しくなったりしていたので、それが減るのが嬉しくもあり、こんなことで改善されるんだと、不思議な気持ちにもなりました。

現状もまだ両親に対して思う部分はありますが、人間関係でこじれたものは、人間関係で解決できると分かったので、新たに人と関わることで、両親へのわだかまりも、もっともっと解消していけるのだろうと思っています。

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