【学習指導要領#1】特別活動編その1(目標)
少し忌避していた学習指導要領に学んでいきたいと思います。正直、総則は難しくて、理解に時間がかかりそうだったので、もう少し身近な「特別活動編」を見ていきたいと思います。紙媒体で冊子を持っているのですが、今まで開いていなかったので、綺麗な状態です。何年も前に購入していいたのにお恥ずかしい限りです。
特別活動の目標
そもそも特別活動は「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」があり、それを総括した目標になっているようです。そして、今はどの教科も三観点になっているのですが、特別活動でもそれが踏襲されているようですね。(1)が「知識及び技能」、(2)が「思考力・判断力・表現力」、(3)が「学びに向かう力,人間性」となっています。解説ではこれらの目標の視点として、「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の3つを挙げています。確かにどれも特別活動との関わりが深そうです。
国語教員の視点
ちょっと気になったのが(2)にある【合意形成】という言葉。これは国語科の学習指導要領にも出てきます。
国語科の第3学年の内容です。「思考力・判断力・表現力」のA領域(聞くこと・話すこと)のオに当たります。
1学年のA領域のオでは、「話題や展開を捉えながら話し合い,互いの発言を結び付けて考えをまとめること。」とあり、2学年では「互いの立場や考えを尊重しながら話し合い,結論を導くために考えをまとめること。」となっています。3学年の合意形成に向けての布石となっているようです。そう考えると、特別活動は中学3年生レベルの力を求めるものであり、3年間をとおして育んでいく必要がありそうです。
ちなみに、すでに国語科との関連性は学習指導要領【特別活動編】に明記されています。他教科の名前もでてきますが、国語科への言及が他の教科よりかなり長いです。最初に書かれる教科としての責任を感じます。全体的には各教科で学んだことを生かす場として「特別活動」があるイメージでいいのかなと思いました。実際、現実社会にも近いのが特別活動ですものね。
雑感と次回予告
なんとなく行ってきた特別活動ですが、学習指導要領を読むと納得できる部分が多くあります。「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」どれも必要なことであるし、どれをとっても言葉とは切っても切り離せない気がします。そうすると、国語教員としては国語科の役割の重要性がより感じられます。また、ちゃんと目標を理解することで活動の流れも見えてきそうです。もう少し、意図的に学級活動を仕組む必要性を感じました。日々、反省です。
さて、次回は「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」のなかの「学級活動」を見ていきたいと思います。これから、新年度を迎えるにあたって、学級経営にも生かせるのではないかと思いますので、早めに見ていきたいです。
最後に、この記事は私の主観の入った大まかな内容であり、一部に過ぎないことをお伝えしておきます。その点、学習指導要領の解説が優秀すぎて毎回感動します。長いのだけが難点です。大学等で体系的に学習指導要領について学び直したいものです。
では、また。