長崎県の小さな島で活版印刷の文化を守る女性の挑戦!
活版印刷特集記事
FFG調査月報(2024年4月号VOL.162)に長崎五島列島の活版印刷の記事が5ページに渡り特集されていました!
長崎県の中でも北部に位置する小値賀島は、人口2000人ほどの小さな自治体です。こちらの島で「OJIKAPPAN」という屋号で、活版印刷を行っている横山さんという女性の特集になります。
弊社にも創業時の活版印刷機を展示品として置いていますが、稼働はしていません。この特集では横山さんがなぜ活版印刷を選び、島で生活することを選んだのか?その想いを感じることができます。
私も最近は新しいことばかりに目が行きがちですが、時には原点回帰で古いものにも目を向けることが重要な時もあります。
新しいものを取り入れ、古いものを排除するという無知
今度新紙幣が発行されます。私は80%の割合で今は現金を使いません。
先日も使わない小銭を銀行に預けようとしたら手数料を求められました。
私も銀行も不要な硬貨、そんな貨幣は本当に今の世の中に必要なのか?と感じました。早くキャッシュレスオンリーの時代になればいいのになんて思ったり。。。活版印刷に対しても同じです。今はプリンターがある時代に必要なの?っていう人がほとんどだと思います。
古きを知り新しきを知る
しかし、キャッシュレスという考え方は実は最先端ではありません。多くの人が気づいていませんが、昭和はキャッシュレスの時代です。
中洲でも飲んだらツケは一般的でした。
そもそも300年前から存在するお座敷遊びのシステムは、実はキャッシュレスでした。しかも、そのツケは「信用」がなければ成立しません。
現在、中国No1企業であるアリババが導入している信用スコアシステムと同じものが、日本では300年前から行われていたのです。
また、金沢に行くと、多くの茶屋建築の窓には細長い格子がついています。『ひがし茶屋街』の建築文化で有名なのが「木虫籠(きむすこ)」というもので、この格子をよく見ると、一本ごとに台形の形をしていて、内側に向かって少し細くなっています。そのおかげで、外からは中が見えずに中からは外が見える。これは今で言うマジックミラーみたいなものであり、昔の人は本当に頭が良いなと痛感します。
このように何か先端的なものではなく、昔からあるものにヒントをもらうケースもあります。何かこの五島にも行くことで、肌で感じることがありそうなのでいつかOJIKAPPANにも行ってみたいと思います!