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私でもできるかも、という希望。〜読書感想文〜
最近、本を読むことが楽しい。純粋に。
私は大の漫画好きです。毎日、スマホのアプリを利用して何作品と漫画を読んでいます。漫画アプリも一つや二つではありません。
どちらかというと活字は苦手でした。でも、こうして自分が学んだことをアウトプットして整理する、そして発信する、ということをしてみると、アウトプットしたくなって、本が読みたくなる、という現象に取り憑かれてしまいました。
漫画も楽しいけど、できるならこうして誰かに学びを共有できるものを読んでみよう、と思い、今回、また一冊読了したので、感想を共有いたします。
今回読んだのは、『僕らはSNSでものを買う(著・飯高悠太)』です。
読もうと思ったきっかけ
先日、Twitterの方でもご報告したのですが、私、人生で初めてWebデザインをしまして。本当に、Adobe Illustratorでデザインデータだけ作って、そのコーディングは先輩にしていただいたのですが…。
その仕事の傍、きちんとWebページを運用するのと同時に、SNSの運用やマーケティングのことをもっと勉強したい!と考えていたところ、たまたま知り合いのTwitterでオススメされていたので、いざ購入を決意、読んでみようと思い至ったわけです。表紙も可愛かった。
UGCとULSSAS
SNSマーケティングにおいてまず理解しておきたい言葉が「UGC」と「ULSSAS」です。
<UGCとは>
User Generated Contentsの略称。ユーザー自身が作成したコンテンツのこと。口コミなどを指すことが多いが、必ずしもそうではない。
<ULSSASとは>
読み・ウルサス。SNSマーケティングにおける顧客の購買行動のこと。
1>UGC(UGCを投稿する)
2>Like(「いいね!」をする)
3>Search①(SNS場での商品・サービスに関する他の人の投稿を検索する)
4>Search②(Webなどで指名検索する)
5>Action(購買する)
6>Spread(拡散する)
マーケティングの用語の中に「AISAS(アイサス)」という、これもインターネットが普及し始めた頃に、それまで言われていた「AIDMA(アイドマ)」よりも新しい原理がありますが、このAISASをSNSに当てはめた感じの原理だな、と思いました。
<AIDMAとは>
1>Attention(注目する)
2>Interest(興味を持つ)
3>Desire(欲求する)
4>Memory(記憶する)
5>Action(購買する)
上記の頭文字をつなげた、購買行動の原理のこと。主にインターネットの普及する前のマスメディアによる広告などに当てはまる。
<AISASとは>
1>Attention(注目する)
2>Interest(興味を持つ)
3>Search(検索する)
4>Action(購買する)
5>Shere(共有する)
上記の頭文字をつなげた、購買行動の原理のこと。インターネットが普及してきてから考えられ、比較的最近の人に当てはまる。
インターネット、SNSの普及により、人々は広告や広報活動で企業から与えられた情報を、自分で調べた李、他の人の口コミを見て、自分で判断する、ということが圧倒的に増えてきています。
本書では、人々はより身近な人の口コミを人は信じ、それが購買(上記でいう「Action」)につながる、としており、何よりUGCを育成することが大切だとしています。
SNSは実は不特定多数の繋がりではない。
私たちが普段使用しているSNSは、ネット上の不特定多数の人たちとつながっている、と思いがちですが、そうではありません。
自分のフォローしている人とフォロワーをよくよく見てみましょう。すると、使用しているSNSや目的によって多少の差はありますが、大体が「ネット上以外の実際に顔を知っている人たち」ではありませんか?家族や親族、友人、恋人、趣味でつながっている友達など…。
本書ではこうしたSNS上での繋がりを3つのタイプに分けて説明しています。
1>プライベートグラフ
家族や親族などとの繋がり
2>ソーシャルグラフ
親しい友人や会社の同僚、上司などとの繋がり
3>インタレストグラフ
趣味や興味などでの繋がり
この3つの繋がりは、各SNSに特徴としてよく現れています。LINEなどの1対1のSNSでは、1のプライベートグラフが多く、Facebook、Twitterではプライベートグラフとソーシャルグラフが、そしてInstagramではインタレストグラフが多い、とされています。
これらのSNSのユーザの特性と、また、SNS自体の特性(検索のしやすさやユーザー層、拡散性)などを理解し、使用方法を見極めましょう。
SNSマーケティングとコンテンツマーケティングの相性
SNSマーケティング、SNSを運用することはSNSのアカウントを動かすことではありません。SNS運用とは、UGCを形成するための仕掛けやきっかけづくりなのです。
SNS運用をするときによく勘違いされるのが、フォロワーを増やせばいい、ということと、PV数をKPIとすることです。
フォロワーに関しては、数ではなく、自分(自社)にとって質のいいアカウントにフォロワーになってもらうことが大切です。
自分にとって質のいいアカウントとは、自分の投稿をリツイートしてくれたり自社の商品やサービスについて自発的に発信してくれるアカウントのことを指します。この発信や投稿、拡散がUGC=口コミそのものとなり、自社で広告や広報活動をするよりも、自社の商品、サービスを検討している人にとってもっとも力強い、購買への後押しとなるのです。
こうした、質の高いアカウントと密接な関係を作っていくことがSNS運用の本質です。
また、PV数、投稿数などをKPIとすることが多いですが、それは本質ではありません。
PV数はそれだけ多くの人に自分たちのコンテンツを見てもらえている、ということではありますが、ただみてもらうのではなく、そこからしっかり売上につながっていくのか、ということを見ていかないといけません。
PV数は一つの指標となることは確かですが、それ単体を見ているだけでは、あまり意味はありません。SNSマーケティングだけではなく、Webでの顧客の動向や、コンバージョンなども俯瞰的に見ていかなくてはなりません。
自分なりのまとめ〜目的達成のための様々な道筋の一つである。〜
これは、他にもWebマーケティングを勉強していたときにも思ったことですが、あらゆることを広く知っておくこと、これが大切なのだと言うことです。
最終の目的は、自分の売り上げを上げること。(顧客を増やすだったり、顧客単価を上げたりだったり。)そのための周知、宣伝行動であって、SNSを動かすことや、Webを整備することが目的となってはいけない。と言うこと。
また、ユーザーの特性を研究して、いろいろな方法を知っておいて、それを長い目で試せる地道さが必要である、と言うことです。
こうした、SNSに限らず、Webなどの広報活動では、すぐに結果は出ません。そこを根気強く、しっかり長い目で試していくことで、売り上げにつながるようになったり、売り上げ以外にも、企業の信頼に繋がったり、ブランド構築にもなったりするのです。
我慢強さと実直さが大切だと思いました。
筆者紹介
関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。
私はTwitterとInstagramとFacebookを使っていますが、だいたいソーシャルグラフです。
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