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難しく考えるな、まず動け。〜読書感想文〜

これまた「確かにそうだ!」といった内容でした。


今回は、以前読書感想文を書いた『1秒で動け(著:伊藤洋一)』の続編(第2弾?)『0秒で動け(同著)』の感想を書きます。

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▼『1秒で動け』の感想はこちらから▼



読もうと思ったきっかけ

『1分で動け』同様、上司からのおすすめでした。

『1分で動け』を勧められたまま読んで、考えていました。上司は、何を思って私にこの本を読んで欲しかったのだろうか、と。

1分で動けの本質は「人を動かすための基本」だと感じました。

一人で仕事は成り立たないし、誰かと関わって仕事をしなくてはなりません。関わるということは、一緒に動くこと、動いてもらうことです。

どうも私は、人と一緒に仕事をするのが苦手なようです。要領が良くない、というか、遠慮している、というか。

相談、共有があまり得意ではなく、また、MTGで自分から議題を持ちかけるのに、たくさん準備をしないと恐ろしくて踏み出せない。

おそらく、そんな感じだったから、この『0秒で動け』を上司は勧めてくださったんだろうな、と勝手に想像しています。



割と適当でいい。

ある結論を出すため、資料を作成するため、たくさんデータを集める、という経験、皆さんもありませんか?

私はしっかり、強固に武装した状態で結論を出したい、と考えています。実際に、現在、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを活用してWeb運用のKGI、KPIの策定をしていますが、まずはしっかり現状を分析して、穴という穴を潰してから、結論を出したい…。と、連日、本とサイトを行き来しながら画面とにらめっこをしています。

でも、それではいけない。いけないことはないけれど、あまり良くはありません。

上司からこんなことを言われました。「仮説でもたたきでもいいから、まずは結論を出してみて。」と。


思いました。そんなんでいいの?私のゴミムシみたいな知識と経験で浅はかに結論出しちゃっていいの?と。


それでいいんです。むしろ仮説でいい、と、伊藤さんも言っています。とにかく、直感で結論を出して動いてみること。

問題はずっと同じところで動かないこと。データとにらめっこをしていても、正しい答えは出てきません。何をどうしたって、推測の域を出ないのですから、最初に直感で結論を出して、次のステップに進むことで、正しいとまではいかないけれど、最適な答えにたどり着けるのです。



自己暗示も使いよう

そう、とにかく動けばいいんだよ、わかってるんだけど、わかってるんだけどさ…。

わかっていて動ければ、私はこの本を読んでいません。上司にもすすめられていないでしょう。でも、実際動きが遅いから、本を勧められたし、本を読みました。

わかっていても動けない、それはひとえに恐れから来ています。

他人からの批判、非難、誹謗中傷…。行動を起こした後のネガティブな結果が恐ろしいから、一歩踏み出せない。


では、どうすればいいのか?周りの期待値をコントロールすることです。

周りの期待値を低くしておくことで、自分の一歩を踏み出した後のハードルを意図的に下げます。これは、会議などで意見を言う前に「個人的な意見で恐縮ですが…」「まだアイデアベースなのですが…。」などと、保険をかけておくことです。

卑怯、とか、情けない、とか、そう感じる人もいるかとは思いますが、大事なのは「自分が動きやすい環境を作ること」「人に動いてもらうこと」です。

期待値と現実とギャップを出来る限り大きくすることで、他人は意外と、そんな意見で?と思うことで動いたりするのです。



根回しは悪くない。

根回し、と聞いて皆さんはいいイメージを抱くでしょうか、それとも悪いイメージを抱くでしょうか。

選挙に当選するために根回しをする、他社のプレゼンに勝つためにクライアントに事前に根回しする…。こう言った文脈だと、確かにいいイメージで受け取ることはできません。

しかし、根回しは自分の動かしたい方向へ人を動かすためにはとても有効的な手段だと言えます。


明日会議で自分が何かしら提案する内容を用意していたとします。その提案を、会議当日に「ちょっと提案したいことがあるのですが…。」と切り出したとして、その会議の出席者のどれくらいが話を聞いてくれるでしょうか?

突然の提案に心の準備が整っていない、そんな状況ではいくらいい提案でも、中々話を聞いてもらえない、いい方向には動かないものです。


しかし、その提案を通すためのキーパーソンに、会議の前に「次の会議で、こう言うことを提案したいので、ちょっとお時間頂戴したいんですが…」利根回しておいたらどうでしょうか?

さらに加えて、同じ会議に出席する上司、同僚に、「こう言う提案するんだけど、もし会議で空気が悪くなったら、フォローを入れて欲しいんです。」と根回しをしておいたら?


先の例より提案がうまくいきそう、と言うのは想像に難くないでしょう。きっとこの提案は、通りはしなくても、前向きに話を聞いてもらえます。根回しとは、つまりそう言うこと。自分が動きやすい環境を前もって作る、と言うことです。



ハレとケなら、ケを大切に。

また、根回しをするためには、日頃の関係性作りもとても大切です。日頃の信頼関係がなければ、そもそも前項の根回しに対処してくれません。


同じ会社の社員と仲良くなるための手段として、いわゆる「飲みニケーション」がありますよね?著者の伊藤さんは、はっきり、飲み会には参加しなくてもいい、と言及しています。

社員とのコミュニケーションは大切です。しかし、飲み会などでは面倒な上司に一芸を求められたり、もしかしたら幹事として店の手配や世話などをしなくてはならないかもしれない。しかも、飲みの席だから、どうしたってアルコールを介したコミュニケーションになってしまいます。費用対効果は薄いといえます。


それならば、日頃の挨拶をしっかりしよう、と伊藤さんは述べています。まずは「おはようございます。」そして、「おはようございます、○○さん。」さらに、「おはようございます、○○さん、素敵な文具ですね。」と、挨拶に名前、そして一言を足していきましょう。

挨拶、と言う最も日常に即したコミュニケーションの場面で、より個人に即したコミュニケーションを積み重ねることで、信頼感がぐっと高まります。

特別な「ハレ」の時ではなく、日常「ケ」でのコミュニケーション、信頼作りに注力しましょう。



自分の価値判断基準「軸」を持とう。

行動を起こすための、判断基準をしっかり持つこと。この価値判断基準を、伊藤さんはと読んでいます。


社会で生きる、働く、と言うのはなんのためでしょうか?

それは、お客様のため、社会のため、などですよね?その目的のために、自分はあらゆる場面で、どんな軸で物事を判断し、行動するのか。確固とした軸があると、判断スピードも、精度も上がり、行動を起こしやすくなります。

この軸は、自分の信念や価値観でもいいのですが、それがないときは、自分の尊敬する誰かの軸を真似してみましょう。

最初は、所詮真似事なので、軸と現実にギャップが生まれるかもしれませんが、それを繰り返していくうちに、自分なりの軸、と言うのが、その真似をしていた軸の上に形成されていきます。

とにかく、確固とした自分の軸を持ちましょう。



自分なりのまとめ〜思い切りが大切〜

恐れることはないし、完璧を求めすぎると、かえって動けなくなるものです。適度な度合いで、適度に他人に相談し、相手を動かしましょう。



筆者紹介

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関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。

最近感じる仮説は、「20代後半〜30代前半で起業目指す男性はちょっと面倒」です。


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