君のプレイリスト・改
プレイリストは日々更新する。
そのときの気分で聴く音楽は変わる。
新しい生活。新しい季節。新しい恋。
何かの節目には、音楽はつきものだ。
今回は、みどり苑プレゼンツ《夜のドライブで聴きたいプレイリスト》を紹介したい。
このプレイリストにはテーマがある。
ドライブ、といっても何かに解放されるが如くはしゃぎながら、ノリで車を走らせ、朝方には海に着く、といった爽やかさより、隣にいる人のことを静かに思い、その幸せを噛み締めるしっとりさが強い。このプレイリストに、恋はつきもの。『誰かを思う夜』とでもしておこう。
心臓の音がゆっくり鳴るイメージで、アップテンポよりもスローテンポの曲。青白い街灯。今にもこちらに迫ってきそうな大きさの満月。澄み切った空気。どれもこのプレイリストに相応しい。
好きな曲こそ、夜聴くべきだ。いちばん大事なのは、誰と聴くかだけど。
①RIVER tofubeats
説明不要。筆者の心の曲。
※心の曲とは、特別思い入れのある曲を指す。
映画『寝ても覚めても』の主題歌。
②不思議 星野源
これも説明不要。これぞ、心の曲。以前魅力を語ったので、そちらを参照していただければ。
にも関わらず、この曲を挙げたのは、それくらい好きだってことだ。
③サーカスナイト 七尾旅人
《今夜のキスで 一生分のことを 変えてしまいたいよ》この恋への本気度が伝わる。しかし程よく力が抜けた歌声とのギャップがかっこいい。
④ほんとは Shin Sakurai feat.Ken Sato
《あなたがただいるだけで 街並みは微笑んで色づいてく》 おしゃれな曲調にこの言い回しがドキッとする。何より、ほんとおしゃれで、端的に言えばエモい。こういった気怠い雰囲気でありながら深い歌詞、このバランスが好きです。
⑤会いたいわ iri
恋愛の原動力は、《会いたい》これに尽きる。
back numberの高嶺の花子さん。秦基博の鱗。サビで《会いたい》という歌詞がどーんとメインで出てくる。会いたい、と思ってしまった時点でそれは恋である。
⑥奇跡 くるり
明らかに、他のプレイリストにある曲と毛色が違う。
6分半ほどと、邦楽では長めの尺も相まって、この曲自体が映画のようなボリューム。個人的に、この曲を流し、間奏部分で告白される人は世界一幸せ者だと思う。朝焼けを眺めながらももちろんこの曲は沁みる。しかし、ネオン街を横目に、涼しい風を浴びながら聴くのも趣がある。あと、どうしてもくるりをプレイリストに入れたいという筆者のこだわり故です。
⑦Climax Night yogee New Waves
これぞ、キング・オブ・深夜ドライブ。
むしゃくしゃした日も、この曲を流しながら夜風を浴びれば一件落着、という程度には精神安定剤になり得る。
本来、本や映画などの感想文を書いている筆者は、この曲の歌詞に目をつけなればならないだろうが、あえて言わせてください。メロディが最高。間奏のギターが心にじんわり行き届く。
自分にとっての特別なプレイリストが、恋を味方する。
もうすぐ夏。
自分にとって、特別な夏にしたい。
夏の夜のドライブが好き。
生ぬるい風も、夜8時近く、街の向こうがオレンジに光るのも、車の窓を開けて風を感じるのも。
いい夜には、いい音楽を。