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死にたがりの僕へ。

死にたがりの僕へ。
いくら足掻いても無駄だ。
お前はお前で、どうやっても変わることが出来ない。他人からの「変わった」は成長に過ぎない。
お前がどんなに姿を変えても、どんなに中身を変えても、何年経っても過去は変わらない。

じゃあ、辛いだけだから。そばに居てくれた人も、もう居ないから。死のうとしてる僕へ。
これは僕が僕に贈る言葉。

お前は幸せになれるはずだった。
自分を憐れんだ。
僕は僕に傷をつけた。それはどんなに変わっても、かわれない目印。
代われない証拠。変わらない縛り。

自業自得そのもの。

『星になりたい。』
『綺麗に死にたい。』
いつの間にかそれが、僕の口癖になっていたね。
気づけば季節が過ぎて、繋いだ手は解けて。
教室の窓に映る空はどんなだった。?
暇さえあれば空を眺めていた。
空が羨ましかった。

月だけが信じられるといった私に、その言葉が似合うと言った貴方。
私は貴方を、同じ愛で愛せたかしら。
私が弱かったせいで、貴方を壊した。
愛してくれた貴方も壊した。

人は脆い。僕には無理だ。

いつの間にか私は死んでいた。
私は私でいることが出来なくなってしまった。
どんどん弱くなっていく自分に、季節の花を並べていたね。萎れて枯れていく私に、もう誰も手を差し伸べてはくれない。だったら…

『造花になりたい。』 僕が言った言葉は宙に消えた。
何年経っても枯れない、萎れない、折れない。
美しいまま。
僕もそうなりたい。

死にたがりの僕へ。

いつまで経ってもお前は死ねない。
生きていくことにただただ、感情的になって、それでも死にきれない。
お前は弱い。死ぬ勇気さえない。死ぬ力さえない。
馬鹿げた夢に目を向けて、自分に刃を向けることさえままならない。
僕は死ねないよ、。まだ、死ねないよ。
世界が、世間がそれを許さない。

死にたがりの僕へ。

今は今を生きて。
人間の愚かさを知って、嘆きながら生きておけばいい。
死ねる保証も、生きれる保証も僕には元から無いよ。だから安心して、。

死にたがりの僕へ。
全てを、愛せ。この世の全てを、愛せ。


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