僕と私の過去と今。
今から書くことはきっと、全てを晒すことになる。
僕はひとつの節をここにつく。
僕の両親は仲が悪かった。それに加え、共働きでろくにお金もない生活を送ってきた。
僕は、寂しかったんだろうね。間に置かれることが嫌だった。
パパの実家に泊まった日のことを覚えている。
5歳ぐらいかな。雷がなった夜、トイレに行きたかったし、喉も渇いていた。今日はパパしかいない。
小さい声で起こして、お願いをした。
返ってきた声は、予想もしない言葉で溢れていた。
凄く怒って、どっちかにしろと言われた。
僕は泣くことも出来なかったんだろう。
それ以降、雷の日は誰かが居ないと保てなくなってしまった。
よく、パパとママは僕の前で喧嘩をしていた。
優しいママもパパも、お互いの話になると優しさなんて欠片もなかった。
僕は保育園児ながらも、間に入ろうとした。空気を読もうとした。
それ以降、空気を読むことしか出来なくなった。
小学生、私はスポーツが得意だった。
陸上では市内3位に入り、バスケでは地区選抜までいった。 けどそれは、形だけのものだった。
私はスポーツ障害になった。
ある日突然、歩けなくなった。何をするにも、足に激痛が走った。
私の武器であった足は、呆気なく壊れていった。
手術をするにしても、私の場合、両脚だった為。車椅子生活になってしまう。そんなのは嫌だった。
まだ走っていたかった。
私は大丈夫?という声を嫌った。 大丈夫じゃないと言ったら、君は何をしてくれるの。と心の中で問いかけるようになった。
祖母との仲も最悪だった。ゴミひとつ、私のせいにした。母親に言いつけて、懲らしめたかったんだろう。 ある日、私が辛くて泣いていたら。辞めればいい。そう言った。キャプテンだった私にとって、簡単な話ではなかった。
私は恵まれなかった。それ以降、スポーツというものを恐れた。
中学生になって、両親の仲は悪くなった。
パパは家に入金しなきゃいけないお金しか、持ってこなくなった。別居になった。パパは、僕を棄てた。
そこから僕は壊れた。
小さい頃から愛して貰えずにいた僕は、愛だけが正しいと思っていた。愛だけが全てだと思っていた。
愛していた人に依存した。その人からの愛が僕を生かしていた。それなのに、その人は僕を捨てた。
他の誰かを愛した。
僕は怖くなって、生きていけなくなった。
体育を休むことに陰口を言う人が増えた。
僕が飲んでいる薬をバカにする人が増えた。
色々な精神的な障害がでてきた。
僕は1人で外に出れなくなった。
学校をを休むと、友達に怒られた。
僕はもう、逃げたかった。
愛されないで終わった日々を、終わりにしたかった。だから僕は、学校から、姿を消した。
他人の視線と声が僕の心を壊していくから。
僕は泣き叫ぶことしか出来なかった。
誰にも言えず、誰にも助けをださず。
それなのに僕は、死にたがりな人たちを助けた。
僕は永遠に助からないまま。
他人を助けた。
僕は元々存在しなかった。
私が死んで、僕が生まれ変わった。
こんな思いをしなければ、私のまま生きていけた。
学校だって、みんなの前で卒業出来たはずだった。
ふとした瞬間。なぜ僕は愛されなかったのだろうと考えた。きっと、間違いなのかもしれない。
僕は愛されていた。
そう思わなきゃ、この先、生きていけないと気づいた。確かに、仲は悪かった。
それだけの事と僕は言われたくないだけなのかもしれない。
僕は、不登校と言われることを恐れた。
それでも今、行きたい高校に合格し、自らの力で自分を生かした。自分を愛した。
僕の過去は散々だった。
でも、その全てが。今の僕となるのなら、全てが愛おしく思えてくるのかもしれない。
僕の過去。其れは、今を表すテーマソングかもしれない。
私の過去。其れは、これからを表す題名かもしれない。
今を、生きていて、よかった…。