今年の流行語大賞は『科学的介護』
おはようございます!
今日は2月26日発行シルバー新報②面
〜厚労省『LIFE』の活用、4月当初から利用なら3月25日から申請を〜
についてです。
【今回の記事のまとめ】
☑️厚労省は来年度から使用する『科学的介護情報システム(LIFE)』の活用について、4月前半に利用を始めようとする場合、3月25日までに申請を行うよう事務連絡を行った。
☑️LIFEの利用を要件としている加算は、科学的介護推進加算やADL維持等加算、個別機能訓練加算など多数設けられている。
以上のまとめを踏まえて私見です↓
今回は4月から新しく始まるシステム『LIFE』に関する内容です。
まだ不明な点も多いですが、現時点で大事だと思われるキーワードをまとめてみたいと思います。
大事なキーワードは2つ
『科学的介護』と『PDCAサイクル』です。
今回は前編として『科学的介護』についてまとめてみます。
『PDCAサイクル』は後編として、明日まとめます。
まず『LIFE(科学的介護情報システム)』の概要とは…
国が利用者さんのADL、口腔・栄養、認知症などのカテゴリーに分けられた情報を電子的に集め、各利用者さんの自立生活支援・重度化防止のために支援の方向性をフィードバックするシステムのことです。(このフィードバックこそPDCAサイクル)
サービス提供事業所が加算を取るために、毎月10日までに各利用者さんのADLなどの情報を入力し、電子的に国に提出する必要があります。
請求業務が毎月10日までの決まりがあるため、請求業務と利用者さんのADLの入力がこれからはセットとなってくると思います。
デイサービスから通所リハ、訪問リハ、(看護)小多機など多くの加算がこの『LIFE』の活用を要件にするなど、今回の介護報酬の醍醐味とも言えます。
今年の介護業界の流行語大賞は『LIFE』あるいは『科学的介護』になることは間違いありません。
では『科学的介護』とは何でしょうか。
医療分野のようにエビデンス(証拠や根拠)に基づいた介護をすることです。
エビデンスってなんやねんって話ですが、例えば手術室では医師も看護師も無菌の手袋を2枚装着します。
これは手袋にはピンホールと呼ばれる小さな穴があり、その穴から菌の感染を予防するためで、1枚より2枚装着し手術した方が、感染の割合が低かったというデータ(エビデンス)に基づき、2枚装着しています。
こういう科学的なデータを介護業界でも集め、どのようなサービスが効果的で、どうすれば自立を目指したプランになるかを国は電子的に管理し、方向性を示そうとしています。
“このADLの人にこんな訓練やってるけど、これって『科学的介護』じゃないよね”
こんな言葉が行き交う一年になるでしょう。
最終的には、認定調査の結果、ケアプラン内容、サービスの個別計画書、実績、現状のADL、すべてが被保険者番号で一括して登録されることになるでしょう。
『科学的介護』と言えば介護の質を追求しているようですが、実地指導以外にもサービスを国が管理するシステムができあがるような気がします。
余剰なサービスや根拠のないプランがあればぼちぼち見直しといた方がいいですね。
では、いってらっしゃい!
#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報
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