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『岐阜方式』のサービス提供について
おはようございます!
今日は1月1日発行シルバー新報②面
〜『短時間・巡回式』でヘルパーも利用者も幸せに〜
についてです。
【今回の記事のまとめ】
☑️岐阜市にある新生メディカルは、在宅介護の限界点を引き上げることにこだわり続けている。その理念の実現とヘルパーとしてのやりがいを高めるのに大きく寄与しているのは『短時間巡回式』のサービス提供方法だ。
☑️20分程度の身体介護中心のピンポイントケアを1日に複数回訪問して行う『短時間巡回式』を考案し、厚生労働省の事業モデルに採択された。2010年には岐阜県の委託事業となり、『岐阜方式』とも呼ばれている。
以上のまとめを踏まえて私見です↓
今回は岐阜市にある訪問介護事業所に関する内容で、これからの訪問介護のあり方を変えてくれるかも知れない記事です。
新生メディカルさんは岐阜県内に6カ所の事業所を展開し、約200人のヘルパーさんが働いている事業所で、“常識“にとらわれない運営により、地域住民の方の信頼と人材確保の両立をされています。
何が“常識”ではないかと言うと、『積極的に短時間のサービス(身体0または身体1)を取りに行っている』ところです。
新生メディカルさんは、非常勤のヘルパーさんの割合が4割とのことですが、直行直帰はなく、訪問がある日は誰もが事業所に顔を出すことをルールにされているそうで、直行直帰推進派の僕としては違和感がありますが、ヘルパーさんからの信頼が強い事業所なんだと思います。
そんな新生メディカルさんの『岐阜方式』は初めて聞きましたが、2時間以上間隔をあけて短時間のサービス提供を1日に複数回行う方法は、終末期などで僕はよくやります。
しかし、『岐阜方式』は終末期だけではありません。
入浴介助や食事介助に排泄介助や家事援助などを掛け合わせ、色々なニーズに一括してサービスを提供することが一般的(”滞在型“と書いていました)であるのに対して、それぞれのニーズ(排泄や食事提供、離床、家事援助)を必要な時間に分けてピンポイントにケアを行う方式を『岐阜方式』と呼んでいるそうです。
離床や排泄介助などは身体0(20分未満のサービス)になることもあるようですが、移動時間などを考えるとなかなか割りに合わないサービスですよね。
でも新生メディカルさんは積極的にサービスを分けて身体0でも提供します。
短時間のサービス提供を行うことのメリットとして、『滞在時間が短いため、利用者とヘルパーとの相性の問題が起きにくい』『サービス内容が明確であるため、新人も自信を持って働ける』などの記載があり、確かに理想的だなと思いました。
デイサービスの送り出しや服薬介助、エアコンなどの環境の確認など身体0で色々手配できたらいいのになーと思うことは少なくありません。
ニーズを一括して対応する60分や90分のサービスを回していかないと人員不足の解消ができない、というのは違うのかも知れません。
積極的に身体0を含めサービス時間を短くし、新人さんもベテランさんも働きやすい環境を作ることこそ、長く介護を続けることができる秘訣かも知れません。
身体0や身体1の短いサービスが基本として運営ができるようになれば、利用者さんもヘルパーさんも本当に幸せかも知れませんね。
介護の根本を思い返す内容の記事でした。
では、いってらっしゃい!
#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報