真実の道(はじめに)
すべての真理は、自分の内側にある。
外側に真理を求めても、それに到達することはできない。
探究を続けている限り、本当の真理には到達できない。
探究を手放した時に、それがここにあったことに気がつく。
それとは、真我である。
真我を本質的に言葉で表現することはできないが、
真我は、光である。
真我は、思考しない。
真我は、何もしない。
真我は、ただそこに在る。
自我は、真我から分離し、
真我がここにあることを気づかせないようにするために、
常に、思考、想念の雲霧で覆っている。
そして、自我は、
それが自分、私、私自身だと錯覚させることに成功し続けている。
ほとんどすべての人が、自我を自分だと錯覚したまま人生を過ごす。
自我は、真我の影である。
真我の影である自我が、人間を思考によってコントロールしているのだ。
思考、想念は浮かんでは消え、浮かんでは消える。
これらは自然現象なのだ。
自我という幻が、思考、想念を生み出すように錯覚を引き起こす。
思考、想念の雲霧が晴れた時に、真我がここにあることに気づく。
真我は何もしない。
真我は静寂の中で鑑照しているだけなのだ。
思考、想念は心のざわめきである。
思考、想念は波風である。
この波風は、現実という名の幻想である。
現実世界は、幻想世界なのである。
実在世界は、静寂の中に在る。