おじさんとウサギ
公園を歩いていたらウサギを散歩させているおじさんがいた。みんな周りに集まって、かわいい〜と声を掛けたり写真を撮ったりしていた。
おじさんは、ウサギをよしよし愛でながら、とても嬉しそうにしていた。生き甲斐なんだろうな。
私は、「ある日このウサギが死んじゃったら、このおじさんどうなっちゃうのだろう」とか思った。(我ながら不謹慎すぎる!)
きっとすごく悲しむんだろうと思ったけど、意外とそうでもないかもしれないとも思った。これまでの長い人生のなかで、悲しいことなんてたくさんあっただろうし。
でも、悲しまなかったら悲しいなと思う。おじさんに辛い思いをしてほしいとかではなくて。おじさんとウサギの優しい日々のために、それが失われたときには悲しんでほしいと思う。悲しみは、ときに温かさになることを思い出す。
(おじさんとウサギからしたら、余計なお世話だよな。笑)