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エデンの園で釈迦に聴け


虫の合唱、人への合掌

沙羅双樹、未だ咲くとき見つからず

葛藤を、甘い神酒に変えたとて

暗がりに溶け込む始末、煩悩絶えず

鰓呼吸と口呼吸

それすらも比較はならぬと、彼は云う

簡単に、我を滅することが出来るなら

卵を破る必要など、初から無い

我、色鮮やかに死ぬ時を待ち、

美と哲学を夢見て、毒の言葉を抱き締めよう

自然たちの融和、いざないの飽和

地獄、不敵の笑みを持って訪れて

身も心も、煮え滾るかの如く、焼かれてく

ならば、聴け

我を滅する炎は、如何様に起こせるのか

如何様に、その炎は

如何様に、その境地は

いとも容易く、ではないだろう

ならば、聴け

エデンの園で、釈迦に聴け




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