【旅行】ここは行くべき!魅惑のチュニジア④[終]
チュニジアを9日間かけて巡る旅。最後はまた首都チュニスに戻ってきました。
カルタゴ遺跡
ここで見るのは、かつての大帝国カルタゴの遺跡。
カルタゴはローマ帝国に滅ぼされるまで地中海の覇者だったけど、ローマ帝国に敗れ滅亡してしまいました。
カルタゴは長くローマ帝国に対抗し、カルタゴの勇将ハンニバルが冬のアルプス越えをしてローマ人を脅かすなど、ローマ人にとっては恐ろしい相手。
そのため、滅亡させた後は再興ならないよう、この土地に塩までまいて不毛の地としたとか。
これらが全部紀元前の出来事。この後、カエサルの時代には遺跡を作りローマ帝国の植民都市として街が作られ、それらがいま、数々のローマ遺跡となっている。
ゆえにカルタゴ時代の遺跡は少なく、ここは貴重な場所。かつての帝国カルタゴの歴史を想うと、その地に立って見る景色が感慨深い。
シディブサイド
同じくチュニスにある、ここシディブサイドは、真っ白な壁と深い青色のドアを持つ、独特な景観を持つ街。
真っ白い壁に日差しが反射してまぶしい。
ここは観光地でもあり、チュニスの人々がお茶をしたりデートをしたりする街。最古のカフェの一つである、カフェデナットがあります。
かつては白と緑の街だったけど、フランス統治時代に青に変わったのだとか。緑でも美しかっただろうなぁ。
バルド国立博物館
ここには古代ローマやギリシャなどのモザイク画がたくさん所蔵されています。
モザイク画とは、小さな色のついた石片を組み合わせて一つの絵を作るものです。どれも緻密で圧倒されます。
イタリアでは教会の壁や床、天井などにあるのを今も見ることができるところもありますが、ここでは間近にたくさん見れて、充実しています。
これを作った人は、まさかこうして数千年の時を経て人々に見られるなんて思っていなかっただろうなぁ。
かつての人々が何かを想い、その想いを込めて作ったものを、現代の私たちが見ている。かつての人々が見たのと同じものを現代の私たちが見ている。
想像もつかない長い時を遡って、かつての時に思いを馳せる。そんな時がたまらなく楽しい。
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チュニジアにはたくさんの顔がある。
それは長い歴史の中、様々な支配を受け、多様な文化が重なり合ったがゆえと思う。
それが良いことなのかはわからないし、良い悪いで判断するものではないのかもしれない。
けど少なくとも現代のチュニジアは私にはとても魅力的で、どこを巡っても興味深いものばかりだった。
遠いアフリカの一つの国、日本ではあまり知名度は無いかもしれないけど、ぜひみんなに知ってほしい。この魅惑の国チュニジアを。